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贈る言葉 ~折笠豊和騎手、引退によせて~

「さびしい」 と 「さみしい」 の違いってなんだろう?

そう思って調べてみたところ、この二つに違いは無いらしい。ただ、「さびしい」の方が伝統的であり、「さみしい」という
読み方は江戸時代以降に生まれたものなのだそうだ。
なので正確にはどちらかと言ったら「さびしい」になる。今はパソコンなどでどちらも漢字変換ができるけど、常用漢字表の
読み方では「さみしい」は認められていない。じゃあ「さみしい」だと間違いになるんじゃないのか、と言われても、今は定着
しており、どちらも認められてるから・・・なんか難しいけど、とにかく現代に於いてはどちらもOKってことだそうです。

漢字でも二つに分かれる。「寂しい」と「淋しい」、この二つには違いがある。
一般的なのは「寂しい」の方。物静かとか、閑散としてる様とか、人の気配が無い様子とか、大体はこっち。
じゃあ「淋しい」はと言うと、肉体的な表現の場合に使うのが正解らしい。つまりエロい意味。
つまり、私がしょっちゅう感じてるのは「淋しい」の方である。ふむ、勉強になるな。


このニュースを知った時、私はどう感じたか。
ずばり、 「さみしい」 である。


ここまで話して、両者に違いはなくて正確に言うのであれば「さびしい」になると言っておいてだけど、
「さびしい」ではなくて「さみしい」なのだ。
もう意味合いは関係なく響きがソレなんだよね、「び」と「み」の響きの違い。
なんか、「び」って固いじゃん。それで「み」はやわらかいでしょ。解る?解らないか。まぁでもそんな感じ。
響きとして「さびしい」よりも「さみしい」にはフワっと感があるというか。強烈にこみ上げてくるワケじゃなく、じんわり
してるというか。

受け止められない程の強さじゃなく、受け止めたら受け止めたでグッと来てしまうというか・・・
今こうやって話をしている内にも「さみしい」がどんどん乗っかってくるっていうか・・・そんな感じ。


今日を最後に、我らがオリィこと折笠豊和騎手は、騎手を引退することになった。
これからは飲食系のお仕事をされるそうだ。
何度も言うけど、本当に 「さみしい」 。


彼の引退というのに現実味が無いのも、気持ちを薄ぼんやりとさせる原因にもなっているだろう。
はっきり言って私のスキな逆説だ。これだけの成績でまだ騎手を続けている以上、やめる方が逆にオカシイのだ。
だからオリィという騎手は永遠に騎手であるだろう、どこかしらで勝手にそう思い込んでいた。
でも、引退という言葉が現実に出てきてしまったら、それはそれで「そ、そうだよな」になってしまうワケなのだよ。
改めてオリィの通算成績を見てみよう。


【4.17.12.1605】 勝率0.2% 連対率1.3%


・・・

・・・よくやってこれたよな、というのが率直な感想になるでしょ。この数字。
しかも、これが約16年の騎手キャリアで積み重ねてきた数字なんだぜ?無茶苦茶過ぎるだろう?

それなのに彼が騎手を続けていたから、注目を集める様になったというのは間違いではないと思う。うん、多分
それで合ってる。
確かに、負け続けているのに現役を続けているってだけでプロの世界では珍しい存在になる。それこそハルウララは
勝てないことで注目された馬だ。
でも、ある程度そうやって注目された後にはどうなるか。今度は勝つことを望まれなくなるのだ。勝つことで、負け続けて
築いた地位を台無しにしてしまうから。そして、当然の如く負けることは簡単なので、それがワザとできてしまうって邪推
できてしまうと、負け続けて人気を集めるとはどういうことなのか?と気付いてしまう。

結局は勝負事、大事なのは勝つことに決まっている。ハルウララはそういった意味で可哀相な馬だった。
そうやって変な人気を集めてしまったが為に、その人気目当てのワケが解らない主のもとに渡り、いつの間にか行方不明
扱いになってしまい、2014年に 「生存が確認された」 とか言われて再び発見されるとか、かつて一世風靡したアイドルが
なんて悲惨な運命を歩んでいるのだろうと苦しくなったものだ。
でも、ハルウララは馬だったからこそ、偽りのない頑張りを感じさせてくれたし、同情も集めることができたんじゃないかなぁ。
これが人間だったら果たして人気者になれていたかどうか。

オリィとハルウララは一緒にしてはいけない。
オリィが浦和で人気者になれた理由、それは勝てないから・・・という部分も確かに少なからずあるだろうが、それだけで
果たしてレッズというJ1強豪チームを要する浦和の人々が彼を愛するだろうか。

彼は本当に浦和で愛されていた。
出走する度に複勝を購入するおじさんも居たらしいし、オリィになら馬券を割られてもしょうがないって笑うしかないとか、
彼の周りには自然とそういうルールみたいなものが出来上がっていた。
どうしてそうなったかが、ハルウララとは全く違うところだ。
2013年、オリィは南関東4競馬功労騎手賞を受賞している。「オリィが受賞するってどんな賞だよ」って意見も多く聞かれ
たが、南関4競馬への貢献の功労を称える賞ということなら、彼が受賞することに、彼を知る者は異論を唱えない。
ある者がこの引退の報を聞き、ツイッターでこう呟いていた。


「浦和に行く楽しみが無くなってしまう」 


オリィは浦和のお客さんの最大の楽しみの一つだったということだ。
それはレースでオリィが勝つ瞬間を待ち望んでいるから?うん、それもあるだろう。オリィが勝ったら浦和はお祭りだ。
浦和の商店は全店舗が店を閉め、街中の至る所で酒盛りが始まる。ノンフィクションだぞ。
でも、それだけじゃないんだ。
彼のファンサービスの熱心さは度々「南関魂」でも取り上げられていたが、彼は浦和に来るお客さんのことを本当に
大事に思っていたし、それが皆に伝わったから彼は愛されていたんだと思う。
浦和の人々は、浦和が大好きなオリィのことが大好きだったんだろう。
「浦和に行く楽しみが無くなってしまう」とは流石に言い過ぎな気もするけど解らなくもない。
彼に会いに、浦和競馬場に足を運び続けた人も居たってコトなんだ。


このブログのタイトルは「悪い見本」。
ネーミングは、『例えブログで真剣に予想をしたとしても、自分の予想はポンポン当たるものでもないだろ』という自虐で
あり、実際にそうなってるので我ながらいいタイトルを付けたと自賛してしまう。同時に悲しさもあるが。

でもこのタイトルはオリィからの影響も受けている。それはオリィも「悪い見本」だからだ。
しかしそれは騎手として勝てないオリィのことであり、人間性のことではない。
「悪い見本」 「勝てない」 「ヘタクソ」 の後に 「だけど・・・」 を付けられるブログにしたい。それが正にオリィの
ことなんだよね。
勘違いしてもらっちゃ困るのが、勝てないのに騎手を続けられるオリィを見て、「ああ自分も勝てないけど続けていいんだ」
ってコトではないって部分。そういうことじゃないんだよね、それではただの負けへの慣れになってしまう。

オリィは負け続けながらも、懸命に浦和の為に努力をし続けてきた「良い見本」でもあるから見習いたいと思ったんだ。
「悪い見本」であると同時に「良い見本」としてオリィのことを見続けてきたんだよ。
勝ち負けという最も大事な部分をないがしろにしていたワケじゃないだろうけど、それ以上に彼は浦和を大事にしてきた。
それと同じように私は競馬を大事にできたらいいなと、そういう気持ちでこの「悪い見本」を続けている。

このブログを始めて、次の6月で5年になる。その間にオリィは全4勝の内の3勝を挙げた。
初勝利をここから遡ると2005年、もう11年以上も前だ。しかもこの初勝利はデビューから4年4か月経ってのコト。
そう考えると、この成績でも「俺がブログ始めてからオリィ、スゲー頑張った!!」と思ってしまう。
中には「こんなひょいひょい勝つオリィはオリィではない!!」と言う方も居たみたいだが。いやちょっと待て、この
成績でひょいひょいは無いだろうとツッコミたくなったものだ。
その勝利の度に、ここではお祭り騒ぎをさせてもらった。例えその時に彼の馬券を買っていなくても、こういう祝祭感を
もたらしてくれる騎手は後にも先にもオリィぐらいなんだろうなぁ。


やっぱり印象に深い勝利は2勝目ですよ・・・あの時はヒドイ目に合わされました。
ブログの開設1周年を翌週に控えた5月20日。

「来週の浦和開催で1周年祝いの勝利を挙げてくれ、オリィ!!」って言ったら、来週じゃなくてその日の川崎開催で
勝ちやがったという・・・
何かと、このブログに縁のある日に勝ってたよね。マジで読者なんじゃねーかと未だに疑ってます。
最近取り上げなかったから、また勝てなくなっちゃったのかなー・・・


オリィは自身の最終騎乗週になった浦和の第10回開催で週2回の連対を叩き出した。
ここでも言ったけど「何故ハイパーエンジェルなんて有力馬にオリィが・・・?」という点が気になった、この開催。その
ハイパーエンジェルの騎乗は冨田師からの最後の温情だったのではないか、という声もあったんだよね。
でも、そうなると驚かされるのがその3日後のエキシビジョンでの2着。
あのレース、オリィは最後のチャンスだって思って騎乗してたんだろうな・・・相変わらず騎乗姿勢は妙に不格好ながらも
「いける」と思っていたに違いない直線の攻防。
まさか、このレースの後にこんなタイミングで引退が報じられるとは思ってなかったから、今年のオリィはひょっとしたら・・・
って思ってたんだぞ。そう思った浦和のファンも大勢居たみたいだぞ。

今後は競馬関係に就かずに飲食系の仕事をするそうだけど、まぁいきなり自分の店を持つということではないだろう。
でも、もしも自分の店を出せる様になったら浦和競馬場の近くに店を出してほしいな。
きっと大勢のお客さんで賑わうハズだ。800万人居る元教団員の溜まり場にもなるだろう。
お店の中では南関の競馬中継やってて、土日はレッズの試合を応援してて・・・いや、オリィは現地に行っちゃうだろう
から試合の日は休みになっちゃうか。でも、そのお店の中心には、浦和を愛し、浦和に愛された男が居るワケさ。
コレ、浦和の売上にもかなり影響するんじゃない?浦和競馬場はオリィの出店に援助してもいいんじゃないだろうか。
ああ、小久保先生にたかってもいいか。ダメか。
もしも実現するのであれば、私も絶対にお店に足を運びたいと思う。


やっぱり皆 「さみしい」 だろうと思うんだよ。
成績見れば納得できるんだけど、いやもうちょっと騎手やっててくんない?って願っちゃう。
これでオリィが全く競馬と関係なくなっちゃうのはちょっとイヤなんだよな、違う形でもまた戻ってきてほしい。
勝手な言い分だけど、そう思わせてくれるのはオリィだからとしか言いようがないんです。


騎乗は無いけど、オリィが騎手であるのは今日まで。
教団員として、教団服を着れるのも今日が最後です。せっかくだから、このトリコロールカラーの服を着て
オリィの新しい門出を祝いましょう。

引退の報せを聞き、真っ先に頭の中で流れたのが海援隊の「贈る言葉」。
ナイター開催の無い浦和、最終レースの終わった「暮れなずむ街」の情景が浮かんでくる。まぁ、浦和を去るワケでは
ないかもしれないけど、長年の思い出が詰まった浦和競馬場を「去りゆく」彼の姿も見える。
「贈る言葉」は、歌詞の中にその「贈る言葉」が何なのか書かれて無いんだよね。


「さよならだけでは 寂し過ぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉」
「はじめて愛した あなたの為に 飾りも付けずに 贈る言葉」
「遠ざかる影が 人混みに消えた もう届かない 贈る言葉」


3番の詞はちょっと切ないけど、1番と2番は今のオリィにピッタリだ。
さよならだけでは寂し過ぎる。飾る様な言葉は必要ない。
そんな、オリィに向けて「贈る言葉」。



今までありがとう!!そして
これからも頑張ってね!!




・・・これに尽きるよ、マジで。本当に今までありがとう、次の人生も頑張って、オリィ!!



・・・



・・・せっかくだから3番の歌詞の「贈る言葉」も、最後に言わせてよ。



贈る言葉



・・・もう届かないのなら、逆にいいかと。届いてもいいけど。






「悪い見本」管理人:TILTOWAIT 






ジーク・オリィ


[ 2017/01/31 01:26 ] 折笠騎手観察日記 | TB(0) | CM(7)

3.3

★治療結果

弟子「キャッキャッ♥」
俺「・・・・・」



エンプレス杯 結果
1着 アムールブリエ → 俺&弟子◎
2着 ヴィータアレグリア → 俺〇
3着 ティンバレス
4着 イントロダクション(ノリさん) → 俺〇

デシちゃんが複勝にて応急処置を完了致しました
管理人、ノリさんで4着病発症しました


弟「キャキャーッ♥」
俺「俺はノリさんと一生なかよくできないのか・・・!!」



弟「でも、ホラ!!単勝で良かったじゃないか!!」
俺「いーや、単勝なら危なかった。」
弟「着差は確かになかったけど危なげなく勝ったもん、単勝の方が気持ちよく勝ちグセが付いたのに。」
俺「川崎記念より3秒も遅いタイムでの走破だからな・・・余力残し過ぎた場合の危なさはあったのかもしれないけど、それでも最後
  は脚でねじ伏せてるんだもんなぁ。」
弟「アムールブリエには危ない流れだったかもしれませんね。」
俺「ティンバレスは完全に可愛がってもらった格好だからねー、ここにララベルが居たら面白かったかもしんない。」
弟「あああ、いい線イケたかもしれませんね。」
俺「しかしノリさん・・・まぁこのペースでこの結果なら、アムールブリエ以外の相手に力負けしたと言えるだろうけど・・・」
弟「出遅れてたね。」

俺「出遅れた瞬間、『やっぱり俺が印打ったノリさんは流石だ』
  って思いましたよ・・・」

弟「ボクとユタカさんの相性より、師匠とノリさんの相性の方が
  心配ですね!!」


俺「ウレシそうにしやがって・・・」
弟「正直ドキドキしましたよ、もしもこれでアムールブリエが4着になってしまっていたらと考えたら、立ち直る自信がないです。」
俺「どんな格好にしろ、ここで予想して当てたという事実だけは作れたな。」
弟「ここでの予想という点では初ユタカになるのです、ロイカバードの福寿草特別はここで予想してないし。」
俺「不調を脱却するには、こういうコトして治ったと言い聞かせるのも大事だと思うよ。」

弟「うん治った。そんで師匠にうつした。」
俺「そういうこと言うのやめてくんない!?」


弟「これで週末当たる気がしてきた。」
俺「そいつは何よりです・・・フン、まあいい。今日は当たらなくても発散ができる日だからな。」
弟「発散って?」
俺「おいおいデシちゃん、3月3日が何の日か忘れているのかい?」
弟「・・・あ゛。」



★さぁ、とうとうこの日がやってきましたよ!!祝いましょう!!

俺「さぁデシちゃんも祝おう!!この良き日を!!」
弟「そうだった・・・」



俺「はいはい、まずは音楽音楽♪」
弟「うー、めんどくせぇ・・・」





俺「よし!!これで準備OK!!」
弟「・・・アレ?」
俺「何を不思議そうな顔してるんだ、もう始めるぞ。」
弟「え・・・着替えない・・・んですか?」
俺「着替えるって何に?」
弟「ちょ、ちょっと待って下さい、ゑ!?いつも着替えてたじゃないですか!?」
俺「そうだっけ?」
弟「は!?祝うってアレですよね!?アレを祝うんですよね!?」
俺「もちろんアレを祝うに決まっているじゃないか!!何の日だと思っているんだ!!」
弟「着替えなくていいなら、それはそれでいいけど・・・」


俺「藤田菜七子ちゃんのデビューだ!!」
弟「!!!!!!?!?」



俺「とってもかわいい菜七子ちゃんが、この3月3日にプロ騎手として川崎で華々しくデビューするのだ!!祝おう!!」
弟「ゑゑゑゑゑ!?」
俺「お前も思うだろう、とてもおめでたいだろう!?」
弟「ちょ、ちょっと待ってってば。確かに菜七子ちゃんのデビューはおめでたいですよ?もちろんボクもお祝いしますし、応援も
  しますよ。」
俺「そうだろう、ひな祭りの日にデビューだなんて粋なことするねぇ♪」
弟「でもでも、3月3日と言えばですよ、師匠的には違う意味合いもあるでしょう!?どうせあの人も来るんでしょう!?こんなこと
  してたらマズイですって!!」
俺「おいおい、何を言ってるんだデシちゃんよ。」


ピンポーン♪


弟「ホラ!!来ちゃったよ!!怒られちゃうよ!!」
俺「はいはーい♪」
弟「出ちゃダメだよぉ!!」


ガチャ


菜七子教団


弟「!!!!!!!!!!!」


俺「やぁやぁ、よく来たねぇ教団幹部さん♪」
教団幹部「いやいや、大事な日ですから共に祝わねば♪」
弟「ちょっと待て貴様ら・・・つーかなんだそのパーカーは・・・?」
教「ええ、この日の為に作ったんですよ。お二人の分もありますからネ!!一緒に着て応援しましょう!!」
俺「わぁいわぁい!!」
弟「そういうことじゃなくてだなぁ・・・」

教「・・・やっぱバックプリント欲しかったですか?」
弟「そういうことじゃなくてだなぁ!!」


俺「正直バックプリントは欲しいね。」
教「ちょっと予算の都合が合わなくなっちゃうんですよ、本当は私も入れたかったんですが・・・」
弟「・・・頭痛くなってきたぞ。」
俺「デシちゃんも一緒に菜七子ちゃんを応援しましょう!!」
教「菜七子ちゃんカワイイ!!菜七子ちゃんカワイイよ!!フオー!!」
弟「・・・あの、一つ言っていいですか?」
俺「なぁに?」
弟「ボクも菜七子ちゃんは応援しますよ、この競馬界に華を添える新星です。女の子としてこの世界に挑むことは素晴らしいこと
  だと思います。とてもスゴイです。」
教「そうでしょうそうでしょう!!おまけにカワイイときている!!」
弟「・・・でもアンタらの場合はそうじゃねぇだろ?ここで祝うの、ソレじゃねぇだろ?」
俺「なんで!?俺らは菜七子ちゃんを応援しちゃダメなの!?」
弟「3月3日にアンタらがガン首揃えてやるコトって言ったら決まってんだろ・・・?折笠騎手のお誕生日なんだろ・・・?」


俺&教「・・・あ゛。そっか。」
弟「テメェらの血は何色だ!?」



俺「オリィの誕生日だった。」
教「ついうっかり。」
弟「・・・教団なんだろ?何教だよアンタら。」

俺&教「藤田菜七子親衛隊、見参!!」
弟「折笠騎手が見たら泣きそうだからヤメロ!!」


俺「いやいや、オリィに申し訳ないね。コレもついでにお祝いせねば。オリィお誕生日おめでたう!!」
教「そうですねぇ、おめでとうございます、ゴッド!!」
弟「・・・」


俺「でさぁ、菜七子ちゃんのデビューだけどさぁ♥」
教「うぅん、非常に楽しみですねぇぇ♥」

弟「いい加減にしろ、貴様ら!!」



俺「デシちゃんどうしたの、おっかないよ。」
弟「いくらなんでもコレでは折笠騎手が不憫過ぎますよ!!毎年の恒例だったでしょう!?爆誕祭とか言って!!」
教「今年はやむをえず中止になりましたけど。」
弟「お前らの教団全員、頭巾の中腐ってんだろ!?」

俺「やむをえまい。菜七子ちゃんのデビューとオリィのお誕生日がカブってしまうとは皮肉なものよのう。」
弟「アンタらの信仰ペラッペラだな、オイ・・・」
俺「とりあえずデシちゃんも菜七子ちゃんは応援したいんだろう?じゃあ皆で応援しましょうよ!!」
教「そうです、皆の力を菜七子ちゃんに!!なんと6鞍も騎乗があるんですよ、初日から勝てるかもしれません!!」
弟「・・・折笠騎手はどうするんですか?」
俺「どうするって?」
弟「・・・騎乗してたらですよ。」


俺「川崎だろ、無いんじゃねぇか?」
教「お誕生日くらい休ませて下さいよ、鬼ですか
  弟子さんは。」

弟「鬼はお前らだろ!?」



俺「いやぁ、デシちゃんがここまでオリィ大好きっ子だったとは。まさか菜七子ちゃんのデビューよりオリィのお誕生日を重んじる
  だなんて意外ですな。」
教「そこまで言われては仕方ない、一応調べておきましょう。」
弟「もうヤダ、この連中・・・」
俺「まぁ多分無いとは思うけど・・・アレ?」
教「フルフル・・・」
俺「あれ、どしたの幹部さん。震えてるよ?」
教「ティルさん・・・とんでもないことを発見してしまいましたよ・・・」
俺「とんでもないこと・・・?」
弟「おお、折笠騎手に騎乗があったんですか。お誕生日騎乗は応援しなきゃダメでしょう、あなた方は。」
教「ええ、騎乗があります・・・」
俺「おお。あるんだ。」


教「菜七子ちゃんと一緒のレースに・・・!!」
俺「!!!!!!!!!!!!!!!!」



弟「おお、コレは面白くなってきたぞ。コイツらはどっちを応援するんだろう。」
俺「なんだって!?第何レースで菜七子ちゃんとオリィが一緒に走るというのです!?」
教「第5レースです・・・あぁ、コレは大変なコトになってしまった・・・神は一体何を考えておられるのだ!?」
弟「おおげさですよ。」

教「茶化さないで下さい!!コスモレッドアイですよ!?」
俺「コスモレッドアイだとぉぉ!?」


弟「・・・いつもらしくなってきたけど、コレはコレでウゼェ。」
俺「バカな、何故この場面でコスモレッドアイにオリィが騎乗するのだ・・・!?」
教「ええ、コレは危ない。非常に危険な選択です。だから爆誕祭は中止なんだ、どうしてこんなことに・・・!!」
弟「聞いたことあるけどな、その名前。確か折笠騎手が結構騎乗していた馬じゃなかったっけ?」
教「ええ、そうです、過去のお手馬です。しかしゴッドの騎乗では結果らしい結果が出せず、尚且つ2014年に転厩してからは騎乗
  機会も減り、昨年は3度の騎乗をしたのみなんです。」
弟「そのコスモレッドアイにお誕生日に乗れるんだ。」


俺「最近イイんだよ、この馬・・・」
弟「!!!!!!!!!」



俺「冨田厩舎から吉田厩舎に移り、今のこの馬の主戦は金子正彦騎手だ。この馬、最近になって走りに安定性が出てきているん
  だよ。前走は先頭から僅差の4着、ハッキリ言ってこのC3クラスならば今や安定勢力と言える馬になったんだ。」
弟「おおおお・・・」
俺「そんな好調馬にお誕生日のオリィが騎乗し、そのレースには菜七子ちゃんが居る。イヤな予感がするぞ・・・」
教「コレは非常にマズイです。吉田師は何故こんな危険なことを・・・!!」
弟「危険とか言わないであげようよぉ。お誕生日プレゼントかもしれませんね、吉田先生の。」


俺「菜七子ちゃん、食べられちゃうかもな・・・」
教「食べられてしまいますよ・・・!!」

弟「食べるのがスキだねぇ、君たち。」



俺「ああそうだ、多分コレは吉田師からオリィへの誕生日プレゼントなのだ、菜七子ちゃんも含めてな!!」
教「吉田師は禁忌を犯そうとしているんです!!まさか・・・まさかこのタイミングでコスモレッドアイにゴッドを乗せて菜七子ちゃん
  と対面させるなんて・・・恐ろしいことになるぞ!!」
弟「何が起きるっつーんだよ・・・」
俺「コスモレッドアイはオリィのナイフとフォークだと考えろ。」
弟「なんでナイフとフォーク・・・?」


俺「菜七子ちゃんは、生クリームたっぷりの甘くて
  おいしいバースデーケーキだ。」

教「実に的確な表現です。間違いない。」



弟「・・・」
俺「デビューのその日に菜七子ちゃんの純潔をオリィに捧げようとするとは・・・吉田師は悪魔の化身だったのか!?」
教「このままでは我らの菜七子ちゃんがゴッドのイケニエになってしまう!!」
俺「そうだ、いい考えがあるぞ!!」
教「おお何か名案が!?」


俺「デシちゃん、ちょっといいかな。」
弟「断る。」



俺「先に供物を差し出せばいいんだ、そうすれば菜七子ちゃんに危害が及ばずに済む。」
教「おお!!」
弟「なんでボクがそんな役割を背負わされなきゃなんないの!?」
俺「お前だってオリィのことが大好きだろ!?お誕生日覚えている
  くらいだからな!!」

弟「好きで覚えたんじゃねーよ!!トラウマで覚えたんだよ!!」

俺「ヒデェな、おい。」
教「こんなひどいこと言う人は供物にしましょう。」
弟「お前らは忘れていたじゃねぇか・・・!!」
教「でもこのままじゃ本当にマズイんですよ、菜七子ちゃんもあぶないしゴッドもどうなるか・・・」
俺「もしもオリィが菜七子ちゃんを食べてしまったら何が起きてしまうのでしょう・・・?」
教「何が起こるか解りません、教祖も何も言っておられませんでしたから・・・」
俺「つまり教祖も知らないことを吉田師がしようとしているってことか・・・ちぃぃ、何を企んでいるんだ!?」
教「ひょっとしたら、ですよ・・・?」
俺「何か思い当たることが・・・?」
教「菜七子ちゃんは一種の現象を起こしつつあります。3日の川崎動員は予測の時点で凄いことになりそうですし、取材陣も多く
  なることが事前に解っている。なんでもパドックに特設の取材エリアを設けるとか。」
弟「おおお、それは凄いですね。注目度高いんだね!!」
俺「お祭りみたいになるかも。」
教「そう、菜七子ちゃんのデビューはお祭りなんですよ。エンプレス杯にブチコが出られず動員を稼げなかった川崎が、それを
  取り戻そうと躍起になるハズです。」
弟「生々しいわ・・・」
教「しかし皆は本当の祭りを忘れている。新たな偶像を崇め奉るのはミーハーのすることでしょう。」
弟「今のアンタらが正にソレだろーが・・・」
教「この見せかけの祭りの中で、本物の祭りを起こす。吉田師が何かを狙っているとすればそれです、皆の視線が菜七子ちゃん
  に集中する中で、皆の忘れていた祭りを思い出させようとしているのでは・・・?」


俺「オリィの勝利か・・・!!」
教「その通りです!!」



俺「菜七子ちゃんのデビューに埋もれてしまったオリィのお誕生日、そこで2年ぶりの勝利を飾ることで、数多の者は本物の祭りを
  目にすることになる・・・!!」
弟「確かにここで勝ったらスゴイですよね・・・」
教「金子騎手だって当日は騎乗しているんです、なのに何故コスモレッドアイにゴッドを騎乗させるのか?弟子さんの言う通り
  これは吉田師からゴッドへのバースデイプレゼント。大観衆の、菜七子ちゃん目当ての観衆の前で、ゴッドオリィは見せかけの
  祭りを真の祭りへと変貌させるのでしょう!!」
俺「イケニエ云々ではなく、純粋な勝利か!!菜七子ちゃんは関係ないということだな!!」
教「私たちは大事なコトを忘れていた様です!!」
弟「やれやれ、厄介な人達がまた厄介な感じになってきた。まぁこれで良かったのかも。」


俺「そうと決まれば真の祭りに備えなければ!!」
教「さぁ、大変なことになりますよ!!」

俺「ジーク・オリィ!!!!!」
教「ジーク・オリィ!!!!!」



弟「・・・やっぱ良くないかも。」







※さぁやらかすのだ、オリィ!!

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[ 2016/03/03 00:56 ] 折笠騎手観察日記 | TB(0) | CM(6)

爆誕祭2015




俺「心臓を捧げよ!!」



弟子「・・・」

俺「光あれ!!!」



弟「あの・・・見てる人が理解できない行為はちょっと・・・」
俺「ハァッ!!(ドンドコドンドコ ドンドコドンドコ)」
弟「あのね、師匠、あのね・・・」
俺「セヤッ!!(ドンドコドンドコ ドンドコドンドコ)」
弟「いや・・・ボクもその服着ちゃってるから、もうどうしようもないんでんですけどね。内容の落差ってモノを少しは考慮
  した方がいいのではないかと・・・」
俺「想いを燃え上がらせるのだ、デシちゃん!!(ドンドコドンドコ ドンドコドンドコ)」
弟「いや、ボクは元々あんまし・・・」
俺「じゃあなんでそんな格好してるんだよ!?(ドンドコドンドコ ドンドコドンドコ)」
弟「着てないと、どんな目に合わされるか解らないんだもん。」


俺「じゃあ脱げよ!!ロクでもないことしてやるから!!」
弟「コイツ日本語通じねぇ。」


俺「彼の者に辛き想いを託すのだ!!この良き日に彼の者を信じるのだ!!」
弟「・・・」
俺「辛き想いを忘れるのではない、託すのだ!!彼の者はそれを受け入れることができる器なのだ!!」
弟「・・・」
俺「さぁ、共に叫ぼう、この良き日を祝おう!!」
弟「・・・」


俺「ジーク・オリィ!!!!!」
弟「折笠騎手、お誕生日おめでたうございます。」



※3/3は折笠騎手のお誕生日です


俺「ハイ、デシちゃんも!!ジーク・オリィ!!」
弟「じーくおりー。」
俺「なんだその覇気の無さは!!供物にするぞ!!」
弟「ついていけないんですよ!!」

俺「まぁアレだ、昨年は誕生日である3月3日が過ぎたも同然の時にコレやったから、あんまし意味が持てなかった。」
弟「そもそも意味が無いと思われますが。」
俺「その反省を踏まえ、今年は3月3日になるのとほぼ同時にやっているんだ。」
弟「でもここ静岡だよ、浦和でやってるんでしょ。浦和でやらなきゃ意味が無いんじゃないの。」
俺「ああ、静岡ではオリィが召喚できないからな。しかし意味が無いというワケでも無いだろう。」
弟「でもボクら二人だけですよ。」
俺「もう一人居るよ。」
弟「まさか・・・」

俺「教団幹部の方です。」


2015教団



弟「解った、ハンバーグにされてぇんだな。」
教「ふぁ!?」

俺「・・・ちょっとぉ、毎度オリィの勝負服じゃないってのは今に始まったコトじゃないけどさぁ、その勝負服はいくらなんでも
  ないでしょ?」
弟「ないのです。」
俺「よりによって過ぎるでしょ、それは。」
教「いやー、仕方ないんですよねー。コレ、今日の私の役なんで。」
弟「役って何?」
教「当然、本場浦和では既に全教団員挙げての爆誕祭が始まってるんですけど、やはり他地区にも同じ志を持つ同志が
  居て、その方が何らかのカタチで爆誕祭に参加したいと言うのであれば協力するのが教団の努め。だから今、私は
  こうしてTILさんのお宅に来ているワケなんですけれども。」
俺「本当に申し訳ないですね、いつも。」
弟「・・・来なくてもいいんじゃないかなぁ。大体その格好、完全にバカにしてるし。」
教「この後、もちろん私は浦和に戻るんですけどね。その役を果たす為の服を見て頂こうと。」
俺「役作りなんですね。」

教「私だってイヤですよぉ、こんな邪教の服着るの。」
俺「だよねぇ♥」

弟「てめぇらまとめて火炎放射だ。」

教「・・・なんかヤケにお弟子さんの機嫌が悪いんですけど。」
俺「ああ、勘弁してやって下さい。あんまし言いたくないけどコイツ隠れみかぽんファンなんです。」
弟「隠れてないもん。」
教「なんですって!?」
俺「そうなんですよ、本来はちょっとマズイんでしょうけど・・・」


教「ちょうどいい、供物にしましょう♥」
弟「何故そうなる!?」


俺「いや、そうなっちゃうって。」
弟「なんでアンタらはボクをいつも供物にしたがるんだ!?そんなもんになってたまるか!!」
教「いやぁ、私には解りませんがねぇ。どんな理由があったら
  あんな邪神にすがれる様になれるのかと。」

弟「アンタらの方がよっぽど邪教徒に見えるんですけど。」

俺「まぁまぁ・・・この良き日にあんましそういう争いは・・・」
教「その良き日にまさか、このお弟子さんが邪教徒だと発覚するとは・・・」
俺「そっか・・・幹部さんは知らなかったんだ。結構最近は堂々と言っちゃってるから俺もマヒしてたわ。」
弟「勝手に邪教呼ばわりしやがって・・・大体アンタはなんでその服着てるんですか!?役って何なのさ!?」
教「いや、こんな機会は滅多に無いのでね。」
俺「機会ですか。んー・・・さすがに俺も、会報は見たけどみかぽん絡みのコトは書いてなかった気がするんだが。」
教「ちょっと急でしたから。会報は毎月0の付く日に出てるでしょう?」
俺「そうですね。2月は28日までだからなー・・・」
弟「会報なんて出してるの、この組織。でもなんで0の付く日なんです?」


教「ゼロという数字はありがたい数字ですからね。」
俺「『ゼロがいい、ゼロになろう』が教団のモットーだから。」

弟「連対率のコトかよ。」


教「愛のままに、わがままに。」
俺「僕は君だけを傷つけない。」
弟「B’zごっこしてるんじゃねぇよ・・・!!」
俺「で、機会ってのは?」
教「邪神御神本騎手が落馬負傷したじゃないですか。我々としても落馬事故は見たくないものです。」
弟「あ、ひょっとしてそのお見舞いをして頂けるとか?」


教「その負傷にかこつけてヤラかしたでしょ。」
弟「最近そればっかだな!!」


俺「おお、そういうことか。」
弟「また何故かこの人は理解できてるし・・・」
俺「オリィの誕生日を不浄なる騎乗停止で迎えたんだよ、みかぽんさんは。」
教「そういうことです!!こんな機会は滅多にないですよ!!」
弟「・・・」
俺「まぁ、教団としては当たり前ですよね。しかしまぁ・・・そりゃ損な役回りを受けちゃいましたねぇ。」
教「まったくですよ、喜ばしいことなんですが私はもう今から怖くて怖くて。」
弟「・・・何すんの?」


教「剣で刺され燃やされます。」
弟「!!!!!!!!!!!」



教「ああ、もちろん本当にそんなコトはしませんよ、そういう芝居をするんですよ。」
俺「うわぁ、大変だなぁ。そこまでするんですね。」
弟「この邪教徒どもは・・・なんでそんなコトしやがるんだ・・・!!」
俺「これはみかぽんさんの為でもあるんだよ。」
教「そうです、邪神は不浄を蓄えすぎた。邪神としてもやりすぎた今の状態で神の爆誕日を迎えたのです。これが逆に
  チャンスでもある。今年の爆誕祭の目玉の主役でもあるんですけどね、私は。」
俺「その格好はそういうことだね・・・でも刺されて燃やされるなんて危なくない?」
教「一応、安全性は確保してるハズなんですけど怖いですね。」
俺「ほへぇ・・・」
弟「・・・どんな意味があるんだ、その儀式には。」
教「『神返し』です。」
俺「そういう名称なんだね、知りませんでした。そもそも確かに機会としては貴重だもんね。」
弟「神返し・・・?」


俺「オリィ教では当り前の知識なんだが、『大事な何かと引き換え
  に堕天し、得た強さに溺れたオリィが御神本になった』と。」

教「元を正せば邪神もまたゴッド・オリィだったわけです。」

弟「教団ごと燃えてくれませんか。」


教「今日という良き日に、不浄により罰せられている邪神。その蓄えられた不浄は儀式により清める必要があるとされる
  段階まで到達し、今回は神返しができるであろうと判断されたのです。」
俺「おお、これでようやくみかぽんさんも穢れを落とせるのですね。スバラシイ、良かったなデシちゃん。」
弟「もうやだ、この連中・・・」
教「教団員の手で、私は磔刑に処せられ、胸に銀の剣を突き立てられ、最終的に燃やされるというシナリオです。」
俺「なかなか激しいな・・・」
教「演技なんですけどね。で、それにより邪神は不浄を洗い落とされ元の姿に戻るということです。」
弟「御神本さんの元の姿・・・?」


教「つまり、オリィです。」
弟「ふざけるんじゃねぇ!!!」



俺「何度も言ってるじゃねぇか、みかぽんさんの正しい姿は、実はオリィなんだよ。」
教「この服が燃えると下からは教団服が出てくるって仕組みなんですよ。」
弟「どこまでもバカにしやがってからに・・・!!」
教「実際に邪神がオリィになれるわけではないのですが、神の教えに従い是れを成せば、邪神は邪神でなくなるであろう
  と言われております。」
俺「よかったなぁ・・・いい時にヤラかしたなぁ、みかぽんさん。」
教「爆誕祭だからこそできる儀式ですからね。」
弟「もうヤダ!!この服脱ぐ!!」


教「おお、供物として身を捧ぐ覚悟が・・・」
弟「なんねぇよ!!!!!」


俺「落ち着けデシちゃん、これはみかぽんさんにとっても良いコトなんだぞう。」
教「そうですよ、今日という良き日にその服に袖を通したのですから。簡単に脱ぐだなんて言わないで下さい。」
俺「それとも何か?君はオリィのこと応援するのイヤなのか?」
弟「そうじゃないけども・・・なんだかんだ言っても知ってからは好きですけど・・・」
俺「ならいいじゃないか、着ててよ。オリィが好きなら教団員だ。」
弟「くっそぉ・・・」
俺「今年の爆誕祭は盛り上がりそうですね、神返しの他にも昨年のレッズの成績に関連する催しもあるんでしょう?」
教「ええ、『大阪封じ』ですね。昨年中の神の怒りをガンバのユニフォームを燃やし沈めるのです。」
弟「この教団、存在してていんですかね・・・って言うか、折笠騎手に直接関係してる儀式は無いんですか?」
教「昨年は地味でしたからねぇ。」
俺「特別何かできるってワケでもないよね。」

弟「なんだかもうよくわからない・・・」
俺「昨年は年明けしてからすぐに勝利を挙げたから。ちょっと爆誕日以降がイマイチだったもんね。」
教「ニシノクエーサーが居なかったら大変なことになっていたかもしれません。彼のおかげでお力がなんとか放出できて
  いましたから。」
俺「そう考えると恐ろしいですね・・・」

教「良き日を迎えられたことを全身全霊で祝い、ニシノクエーサー
  に感謝しましょう。彼が居なかった地球が危なかった。」

俺「まったくその通りですよ。」

弟「ボクはこんな連中に囲まれてどうすればいいの・・・」
俺「さぁ祝いましょう、爆誕の日を!!」
教「さぁ叫びましょう、彼の者の名を!!」
俺「今ここに祝おう、彼の者の誕生したこの日を!!」
教「今ここに再び示そう、彼の者の存在を!!」


俺「ジーク・オリィ!!!!!」
教「ジーク・オリィ!!!!!」

弟「誰か助けて・・・!!」




★おまけ


神返しデモ





※お誕生日は渾身の1鞍騎乗です、おめでたうございます

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[ 2015/03/03 02:20 ] 折笠騎手観察日記 | TB(0) | CM(16)

浦和封神伝

俺「暑ぅい!!!!!」

弟子「暑いですよねぇ・・・グッタリしちゃいますよ・・・」
俺「ちょっと気候がおかしいよなぁ。」
弟「こちら側は気温ですけど、四国や九州は大雨で非常事態ですもんね。ここはまだ恵まれてますよ。」
俺「まったくどうなってるんだ・・・(ヌギヌギ)」
弟「なんでいきなり脱ぎはじめるんですか・・・」
俺「なんでって、暑いからとりあえずマッパになって・・・


ピンポーン♪


俺「誰だァ!?これからマッパになって弟子とロックアイスを体に
  こすり付け合う楽しい遊びをしようって時に!!」

弟「いや、しねぇから。」


ガチャ


俺「おっ。」
弟「あなたは・・・」


幹部


俺「折笠教団幹部さんじゃないか。」
教団員「お久しぶりです。」


弟「・・・ちょっと待てや。」
教「なにか?」
弟「なにか?じゃないですよ・・・なんですか、その服装は。」
教「服装がなにか?」
弟「折笠騎手の勝負服じゃなければ意味無いでしょ!?」
教「あんなヒラヒラしてるの着てたら暑くてしょうがないですよ!!」

俺「熱中症には気を付けないとね。」
弟「ポリシーが無いのか、この教団には・・・!!」
俺「頭巾かぶってるじゃんか。」
弟「頭巾は折笠騎手に関係無いでしょうが。」
教「関係無いかもしれないけど、これで充分なんです!!」
弟「開き直りやがった・・・」

教「まぁまぁ、今日はそんな話をしに来たんじゃありませんから。」
俺「何です?遠いトコロから突然来たりして。」
教「ええ、ちょっと大変なことになってましてね・・・TILさんの考えも聞かせてもらおうかと。」
俺「大変なこと?」
教「ええ。あ、先ほど気候がおかしいって話をされてた様ですけど、それに関連する話なんですよ。」
俺「気象は専門分野じゃないですよぉ。」


教「あ、コレ、差し入れのロックアイスです♥」
俺「わあぁ、気が利くぅ♥」



弟「ボクはお出かけしますネ。船の時間に間に合わない。」
俺「居なさい。」
教「ええ、居てください。考えは多い方がいい、事態は非常に深刻なんです。」
弟「そんなに真剣なハナシなんですか・・・?」
教「お二人共、最近のゴッドオリィの競走成績はご存知でしょうか?」
弟「そう言えば、最近あまり話題にしてませんでしたね。」
俺「う~ん、かんばしくないね。年明けにいきなり勝利したけど、それ以来はさっぱりだ。」
教「ええ、そうなんです。さっぱりなんです。」
弟「それが何か?」

教「異常なんです。」
弟「いや、正常でしょう。」


俺「・・・話をちゃんと聞きなさいよ。いや、俺には言いたいことがよく解るよ。勝てないってことが異常なんじゃない、成績が
  異常だってことだろう?」
教「はい・・・」
俺「でも7月に4着が一度あったでしょ。」
教「ええ、あの時は本当にホッとしました。しかし現在の気候状況を考えるとあれだけではまだ足りていないと見るのが
  妥当だと思われます・・・」
俺「ふむ・・・」
弟「えーっとねぇ、何の話なんです?」


教「ゴッドは『お力』を蓄えすぎている状態です。」
俺「やはりそうか・・・」


弟「やっぱお出かけしていい?ねぇ、いいよね?」
俺「・・・放出されなければお力は溜まってしまう。あの一度の掲示板では溜まったお力の一部も放出されてないってこと
  ですね。」
教「はい。」
弟「もうヤダ、この人達・・・」
俺「とは言ってもだよ、前回勝利から僅か半年じゃないか。その間に一度掲示板を記録したのなら、さほどお力は溜まって
  いないのでは?この様な期間は珍しくなかった様に思えるんだが。」
弟「・・・そうだよ、初勝利から二勝目までの期間を考えたら、二勝目から四勝目までは超高速と言っていいでしょう。その、
  お力ってのがボクには何だか解らないですけど、勝つことや掲示板に入ることによって放出されるモノならば、初勝利
  から二勝目までの間は何だったのって話になるでしょう。」
教「ゴッドは度重なる勝利により、神としての格を上げられてしまった。その為、今までよりもお力が溜まりやすくなって
  しまったのです。」
俺「なんと・・・」
教「非常に危険な状態です。」
弟「あの・・・お力って何?」

教「神の力です。」
弟「ああ、そう。」


俺「折笠騎手という姿の中には神の力が宿っている。それは非常に強力で神聖な物なのだよ。それを我々はお力と呼び、
  尊く恐ろしいものとして崇拝しているんだ。」
弟「ふーん。」
教「信じていませんね・・・?」
弟「はい。」
教「よろしい。ならばゴッドのお力が現在、どの様な状況を作り出しているかご説明しましょう。」
弟「わーい。」
教「まず現在の東日本の猛暑ですが、これをもたらしているのは
  ゴッドのお力が原因です。」

弟「マジっすか。」


俺「そういうことか・・・!!」
弟「何に納得したんだ!?」



俺「弟子ちゃん、コレはヤバイ。たしかにヤバイぞ。お力がオリィからはみ出てしまっている。そういうことだね?」
教「察しが早くて助かります、そういうことです。」
弟「はみ出るってなんだよ・・・」
俺「お力は基本的に、上に向かうものなんだ。天から与えられ、本来であれば大地に広がっていく。そのパイプになっている
  のがオリィなんだが、今はそのオリィに収まりきらないお力が漏れ出している状態。漏れたお力は天に還ろうとしてしまう
  んだよ。オリィに浄化され放出される力とは別の物になっちゃうんだ。」
教「正しく作用しなかったお力は上に向かい、その際に上昇気流を作り出します。」
俺「ふむふむ。」
教「強い上昇気流がピンポイントの高気圧を発生させる。細い柱の様な超高気圧が浦和に発生しているのです。その柱は
  まるで画鋲の様に、東日本を覆っている太平洋高気圧に突き刺さる。どうなるか解りますよね。」

俺「太平洋高気圧が固定されてしまっているのか・・・!!」
教「この高気圧の停滞はゴッドのお力によるものなのです!!」


弟「アイス食べよっと。」
教「この高気圧により西日本には大雨、東日本には猛暑という状況が生まれてしまっているんです。」
俺「しかしお力の仕業とあっては我々にはどうすることもできないぞ!?」
教「それだけではないんですよ・・・」
俺「他にも何かあるんですか!?」
教「太平洋上にある台風11号です。」
俺「!!」
教「TILさん、この台風の特徴をご存知ですか?」
俺「確か、非常にスピードが遅くて、太平洋の海水温度が高いところで勢力を強めてしまって・・・
教「・・・」


俺「台風が・・・神に同調しているのか!?」
教「そうなんですよ・・・!!」



弟「ピノのアソートはアーモンド味から先に無くなっちゃうのがサビシイね。」
俺「なんてこった・・・コレも漏れ出したお力によるものなの!?」
教「ゴッドの意識を含んだお力が漏れ出し、それが台風に流れ込んだとなれば、想像に容易いコトでしょう。」
俺「なんてこった、そこまで影響力を持ってしまっているとは・・・」
弟「アーモンド味ダイスキ。おいしい。」

俺「真面目に聞けよ!!大変なんだぞ!!」
弟「真面目に聞いていられるか!!」


俺「ここまで気象に影響を及ぼすまでお力が蓄えられてしまってるんだぞ!!」
教「そうですよ!!このままじゃ地球が危ないんです!!」
弟「あぶねぇんだ。どうあぶねぇの?」
教「予測される事態としては、コレに似た現象が起きるのではないかと言われています。」


2nd.jpg


弟「みんなしんじゃうんだね(あむあむ)。」
俺「ピノ食ってる場合じゃねぇんだって!!」


弟「あむあむ。」
俺「チッ・・・しかし、いくら勝利により神として昇格したとは言え、なぜ急激にお力がここまで溜まってしまったんですか?」
教「そう、普通に考えたら短期間でここまでお力が溜まることは考えられない。しかし、その謎はやはり競走成績の中に
  隠されていたのです。」
俺「何!?」
教「ゴッドは・・・をレースの中で使えなくなってしまっている。あの術を使うことにより放出できていたものが放出されずに
  蓄積されてしまっているのだと、教団内では予測されています。」
俺「術ってまさか・・・」

教「シンガリ率が著しく上がっています。」
俺「シンガリ回避術が使えていないのか!!」


教「ここ最近のシンガリ率の高さは異常です。」
弟「シンクロ率みたいだね(あむあむ)。」
俺「そこまでは気付かなかった・・・掲示板率の低下はうすうす感づいてはいたんだが、こないだの4着でホッとしてる場合
  ではなかったのか・・・しかし何故そんなコトに?」
教「・・・」
俺「・・・何か、恐ろしい企てがあるとか?」
教「シナリオとしては最悪なのですが・・・可能性は高いと思われます。」
俺「一体何が!?」


教「冨田師は、『封神』を試みておられるのかと。」
俺「そんな無茶な!!」


教「彼はゴッドに術を使わせない様に馬を選択している。神の力を封じに掛かっているのかと思われます。」
俺「バカな!!そんなコトをして一体何になると言うのだ!?お力は人力でなんとかできるものじゃないんだぞ!?」
教「意図は掴めません。しかし彼がゴッドの奇跡への希望を摘み取ったのは間違いなく事実なんです。」
俺「奇跡への希望・・・?」

教「ケイアイレックスは登録抹消になりました。」
俺「!!!!!!!!!!!!!!!!!」


弟「ケイアイレックスって折笠騎手で二勝した馬ですよね。引退になっちゃったんだ・・・」
教「教祖の言う鍵であったケイアイレックス、彼はゴッドオリィにとって欠かせない放出点だった。」
俺「教祖は何と言っておられるのだ!?」
教「『彼の者のとった所業は、世界に仇なす悪鬼の所業』と、非常に怒り狂っておられます・・・」
俺「教祖でもどうにもできないのか、この状況は・・・!!」
弟「えっと・・・教祖様について二人が知ってるコトってなんだっけ?」



俺&教「苗字が冨田。」
弟「・・・どうぞ、お話を続けてください。」



俺「何を企んでいるんだ、あの調教師は・・・」
教「恐らく、神を封じ支配し、その力を我が物にしようとしているのでは。」
俺「失敗したらどうなるか解っているのか!?この世界の大半が焦土と化すんだぞ!!」

弟「ケイアイレックスで三勝目挙げても、世界が焦土と化すって
  言っていた様な・・・」

俺&教「物事の本質が違う!!」

弟「・・・」
教「その場合は信じた者達が救われる世界が訪れることになるのです、今回の場合は違いますよ。ただただ溢れ出る
  お力が制御不能になり爆発してしまうとなれば、そこには信仰など無力です。」
俺「上手くお力を放出して頂かねばならないが・・・冨田師の意向が本当にそうなら何もできないぞ。」
教「やはりTILさんでも名案は浮かばないですか・・・」
俺「くそぅ!!このまま地球の危機を指くわえながら見ることしかできないのか・・・!!」
弟「あの・・・」
俺「なんだよ。」
教「おお、まさか名案が!?」
弟「・・・折笠騎手が神様なら、それを仕切ってる冨田師って一体何になるのさ?」


俺「・・・何になるの?」
教「・・・さぁ。」



弟「・・・ところでさ、その、お力ってモノの話は誰から聞いたの?」


俺&教「教祖。」


弟「えっと・・・もう一回聞くけど、教祖様について二人が知ってるコトってなんだっけ?」


俺&教「苗字が冨田。」


弟「えーとね、皆様はね、浦和で頭巾かぶった怪しげな集団を見ても絶対に近づかないで下さい。ヤバイのがうつる
  可能性が非常に高いです。声を掛けられても無視して逃げる様、ご注意願います。」


俺「・・・お前まさか、何か知ってるのか!?」
教「・・・もしや冨田師の手先か!?」

弟「ボクも今すぐ逃げることにします。」







※オリィが何だかわからなくなってきた

 
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[ 2014/08/06 02:26 ] 折笠騎手観察日記 | TB(0) | CM(16)

爆誕祭

俺「荒ぶる全ての神々よ!!」
弟子「!?」


俺「今ここに祝おう、彼の者の誕生したこの日を!!今ここに再び示そう、彼の者の存在を!!」
弟「な、なんですか!?何やってんですか!?」
俺「君も祈るのだ!!彼の者の誕生したこの日を!!」
弟「事情をちゃんと説明してくださいよ!!」

俺「蒼き雷、紅蓮の炎、真白き怒りを身に纏い、今こそ全てを解き放つのだ!!」
弟「わからないよ、わからないよぉ!!」
俺「今年こそ、宿命の日は必ず訪れる。皆、彼の者を信じるのだ!!」
弟「ううううう!!話を聞いてくれないよぉ!!」
俺「時は満ちた!!」
弟「・・・」
俺「さぁ叫ぼう、彼の為に!!さぁ祝おう、今日という日を!!」
弟「何だよこの仰々しさは・・・!!」


俺「ジーク・オリィ!!」
弟「そういやそうだった!!」



★折笠豊和騎手 お誕生日おめでとうございます


俺「さぁ君も叫ぶのだ、ジーク・オリィと!!」
弟「なんかヤダ。」

俺「この者を供物として捧ぐ!!ジーク・オリィ!!」
弟「お断り致します!!」

俺「はい画面の向こうの皆様も!!ジーク・オリィ!!
弟「やんなくていいですからね。」
俺「はい、拳をしっかり突き上げて!!ジーク・オリィ!!
弟「やってる人は居ませんからね。」

俺「女子はおっぱい出して!!ジーク・オリィ!!」
弟「変な誘導してるんじゃねーよ!!」


俺「はい、君も脱いで!!邪魔な衣から自分を解き放つのだ!!(グイグイ)」
弟「ちょっ・・・ヤダ!!やめて!!」
俺「さぁ!!さぁ!!(グイグイ)」
弟「やめてってば!!やぶけちゃうよぉ、ヤダァ!!」

俺「そのちっちゃくてカワイイ
  おっぱいを俺に見せろ!!」

弟「折笠騎手関係ねーの!?」


俺「フーッ!!」
弟「フーッじゃないよ、もぉ!!」
俺「そーだ、正装に着替えなきゃ。」
弟「・・・」
俺「君も着替えるのだ。正装に。そうしなきゃ供物にするぞ。」
弟「正装って・・・あの格好すんの?」
俺「今日は彼の誕生祭だ。聖なる日なのだ。」
弟「でも確か去年もお祝いしたけど、こんなコトやってないよ。」

俺「去年は去年、今年は今年なの!!」
弟「なんでこんな大げさになってんだよ・・・」


俺「つーか何で思い出せねーんだよ。おかしいだろ?昨日の時点で気付かないなんてガッカリだよ。」
弟「そこはごめんなさいですけど・・・」
俺「じゃあさ、今お前、3月3日が折笠騎手の誕生日だって思い出して、その上で何て考えてる?」

弟「何かこう、おめでたい日に産まれたんだなぁって感じは、
  確かにしますよね。」

俺「去年と全く同じコト言ってるよ。」

弟「そうだっけ?」
俺「ヒドイ子でごめんね、オリィ。あとでコイツ、素っ裸にひん剥いて手足縛って、筆で様々な突起物をイタズラするから。
  そんでその動画あげるから許して。」
弟「狂気を感じる。今日は逃げ出していいと思う。」
俺「正装したら許してやる。」
弟「大体師匠だって教団破門になったんじゃないの?エスパルスサポーターだってバレて。教団資格は折笠騎手と共に
  レッズを応援することになるんでしょ?」
俺「破門になってはいないよ。」
弟「なんで?」
俺「ふふ、そこは俺の広報能力と言いますかね・・・」
弟「広報?」
俺「まぁ、『ここでオリィという騎手を知った』という方は結構多いんだよ。そこが認められたんだな。だからあの教団だって
  俺を手放すワケにはいかなくなったんだな。」
弟「へぇえ。まぁ確かに折笠騎手を知る機会って、中央専門の人にはあまり無いだろうし、南関やってたって目にする機会は
  メインレースでは出番もほとんど無いし、そういう小さな拡散能力ならここにもあるかもね。」
俺「だからまぁ、教団員として残れてるの。レッズサポじゃない教団員は俺らだけだ。」
弟「・・・ボクはなった覚え無いよ。」
俺「エスパサポだってバレた時は大変だったよ・・・」

jakyou1.jpg
jakyou2.jpg

俺「この後はもう、浦和のおっさん達の執拗な
  責め苦に悶絶だもの。」


弟「そんな目に合ってまで居座るメリットがここにあるのかい・・・」
俺「とにかく!!誕生日はほぼ終わってしまったも同然だけれども、我々は今ココで祝おう。その為には正装せねばなら
  ないのだ。」
弟「しょうがないなぁ・・・」

教団

俺「むう、やはりこの衣装に袖を通すと身が引き締まりますな!!」
弟「ボクは力が抜けていく気がします。」

俺「まぁせっかくだから、なるべくは公式に習ったカタチのお祝いをしよう。」
弟「公式?」
俺「スペシャルゲストとお呼びしました。」
弟「イヤな予感・・・」

俺「教団幹部の方です。」

教団員

弟「ちょっと待て。」

俺「どうしましたか、デシちゃんよ。」
弟「どうしましたじゃないですよ。」
俺「なにが?」
弟「勝負服の柄が折笠騎手と違うんですけど。」
教団員「あー、コレは今週末に真衣ちゃんが中央騎乗するのを
     応援する為なんですよ。」


※チューリップ賞で高知のクロスオーバーが別府真衣騎手騎乗で出走するよ!!応援しよう!!

俺「フフ、流石紳士揃いの教団よ、女性騎手優先だね・・・!!」
教「フフ、お久しぶりですね、TILさん・・・!!」
弟「・・・もうボクは早くもイヤになってきました。」
俺「教団どう?」
教「いや、今はちょっと芳しくないですね。」
俺「えー、なんで?」

教「ゴッドオリィが4勝もしたせいで、『なんだか華が無くなった』と
  いうエセ信者が多く脱退しちゃいまして。」

弟「応援してるんじゃないんですか!?」

教「困ったものです。ハルウララ感覚で信仰を集めているわけではないのに。」
弟「そうじゃないんですか?」
教「勝てない騎手というのがゴッドオリィの魅力ではないのです。」
俺「そうだぞ、デシちゃん。なぜオリィが南関東4競馬功労騎手賞という賞を受賞したか考えてみたまえ。」
弟「うーん・・・」

教&俺「なぜだろう・・・」
弟「オメーら浦和の4角に埋まってろよ。」

俺「ただ、確かに通算成績1勝だったのが4勝になったのは印象としては地味になったと言えるわな。」
教「そうですけどね。勝てないということを望んで我々はオリィを応援しているワケではありませんから。そういうニワカな
  意志の持ち主は去ってもらって結構と言えるので、一つのフルイとしての効果にもなったと捉えるべきでしょうね。」
弟「そりゃそうですよね。」

教「コレにより3000万人居た教団員が800万人にまで減りまして。」
俺「それは大変だ!!」

弟「突っ込まなくていいんですよね。」

俺「世界規模の教団だからな・・・」
弟「それはよかったですねぇ。」
俺「で、今日は毎年浦和で行われている爆誕祭に習ったカタチでオリィの誕生を祝おうかと思って。」
教「おお、それは素晴らしい。でもTILさんは爆誕祭に参加されたことがありませんでしたっけ?」
俺「実は無いんですよ。」
教「それはもったいない。折笠教に於ける『勝利の儀』に次ぐ大祭ですからね。」
俺「この方はね、先ほどまで爆誕祭に参加していたんだよ。」
弟「爆誕祭って何・・・すっげぇ禍々しい言葉なんだけど。」
教「ゴッドオリィの誕生を祝う祭りです。毎年浦和で行われており、私も先ほどまで参加していました。」
俺「話には聞いていたんだけど、それをやってみたくて。」
教「もう日付が変わっちゃってますからねぇ・・・あまり意味は無くなってしまうかもしれないけど、他の地域でもこの祭りが
  広がるのは喜ばしいことです。いいでしょう、お教えしましょう。」
俺「お願いします。」


★爆誕の儀

教「まず、3月3日の午前0時を迎えたと同時に『うれしいひなまつり』を最大音量で流します。この歌はゴッドオリィの誕生
  を祝う歌ですからね。」
弟「そうじゃないでしょ・・・」

教「『灯りをつけましょ、ぼんぼりに』と歌いながら
  冨田師の顔写真に火を放ちます。」

俺「素晴らしい。」

弟「ちょっと用事思い出したので外出します。」
俺「ダメです。」
教「コレはむしろ敬意を持っての行為なのです。我々の熱意を冨田師に感じてもらう為の行為。こうすることにより、我々も
  士気を最初から頂点に達せられることができます。」
俺「奥が深い。」

教「『もっといい馬乗せろオラァ!!』とか『ここで和田に変えるん
  じゃねぇ!!』などと叫びながら燃やします。」

俺「なんて熱く勇壮な祭りだ・・・!!」
弟「これ、なんてデモですか。」

教「火は神聖なものですからね。その燃え盛る炎と共に祭りは始まるのです。その炎を囲みながら、今度は浦和レッズの
  チャントを熱唱します。」
弟「チャント?」
俺「サポーターが歌う応援歌あるでしょ。あれのことだよ。」
教「TILさんはエスパルスサポーターだと判明してますからねぇ・・・ギギギギ・・・」
俺「ま・・・まぁもし現地で参加するコトになった時の為に覚えておきますって!!」
教「まぁ、祭りの本番はここからなんですが。」
俺「ほう。」

教「炎とチャントにおびき出され、ゴッドオリィが
  簡単に降臨します。」

弟「蛾かよ!!!!!」

俺「うわぁぁ・・・♥ オリィ来るんだ?」
教「来ます。来なかった時はありません。」
弟「なんだかなぁ・・・」
教「浦和の街中で鼻歌の様にチャントを歌っていても来ます。」
俺「で!?オリィ来たらどうすんの!?」
教「共に肩を組み、チャントを熱唱し続けます。これにより教団、ゴッドオリィ共にパワーを高めることができるのです。」
弟「・・・」
俺「なるほど。」
教「これを長々続けることが爆誕の儀。状況は時を追う毎に高揚して、最終的には大地を揺るがす程に巨大な力となります。
  そしてゴッドオリィが、我々に今年一年の訓示を与えてくれるのです!!」
俺「ほう!!今年オリィはなんと!?」

教「『みんな、今年こそレッズは優勝するぞ!!』
  というありがたいお言葉を頂戴しました。」

弟「毎年だろ!!!!!」

教「スルドイですね。確かに昨年もそうでした。」
弟「ただのレッズサポの不法決起集会じゃないか・・・!!」
俺「レッズサポとしての性能はスゲェよな、オリィ・・・」
弟「七夕の短冊も『浦和レッズ優勝』なんですよ、他になんか無いの!?」
俺「いやぁ、コレは現地じゃないとできないな。本人降臨がメインイベントでは、ここでやってもしょうがないだろ。」
教「そうかもしれません。しかし、ジーク・オリィの言葉は必ず届く。そう信じるのです。」
俺「うん!!」
教「我らが教祖が、今年の始めに『ある予言』を残しています。」
弟「予言。」
俺「ケイアイレックスのことだね。」
教「そう、ケイアイレックス。彼はゴッドオリィを背に2勝を挙げた名馬です。」
弟「どんな予言?」
教「この様な予言です。」


ゴッドオリィの手綱を信じよ

ケイアイレックスはこの年、彼の者を背に三つ目の星を得るだろう

この奇跡の子は、ゴッドオリィの鍵となる者

先頭でゴールを駆け抜けたその刹那 三つの星は眩い光を放ち

彼のステッキは大剣へ、ケイアイレックスは龍となり


この世の全てを薙ぎ払うだろう


弟「縁起でも無ぇよ!!!」

教「信じるのです。信じた者のみの世界がもうすぐ訪れるのです。オリィに背を向けた者は、業火に焼かれ薙ぎ払われて
  しまうのです。審判の日は近い。」
俺「信じるのだ、デシちゃんよ。」
弟「ふぐぅぅっ・・・もうヤダこいつら・・・」
教「ジーク・オリィ!!」
俺「ジーク・オリィ!!」
弟「あのぅ・・・一つ気になったんだけど。」
教「なんでしょう?」
弟「教祖様が居たんですね、この教団。」
俺「なんだ知らなかったのか。あくまで信仰の対象がオリィであり、教祖はそれを我々と繋げる存在なのだ。」
教「そうですよ。素晴らしい方なのです。」
弟「折笠騎手が教祖様ってワケじゃないんですね。どんな方なんです?」
俺「どんな方って言われてもねぇ・・・知ってる?」
教「我々、宗教活動を行う際は常にこの格好ですからね・・・教祖もそれに漏れずなので。壇上に居る彼の姿しか、幹部
  である私も見た事が無い。実際のところ、教団員は名簿等で把握できる部分が多いのですが、教祖に関しては謎が
  非常に多いんです。」
俺「そうなんだよねぇ。」
弟「そうなのかぁ・・・」


俺&教「苗字が冨田ってコトしか知らない。」
弟「この教団潰れていいよ。」



※誕生日関係無ぇ。お誕生日おめでとうございます、オリィ!!

   

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[ 2014/03/04 02:21 ] 折笠騎手観察日記 | TB(0) | CM(36)