マリーンカップ 結果
1着 メーデイア
→俺☆弟子◎2着 レッドクラウディア
→俺○弟子▲3着 スティールパス
→俺◎弟子▲俺「取れてねぇっていう。」弟子「オーシャンフリートぉぉ・・・」
俺「メーデイア強いな、馬場状態もマークも左回りも関係なし。」
弟「レッドクラウディア頑張ったけども、メーデイアとの差ができちゃったね・・・」
俺「そうだなー、不良ダートのマイル戦でこの決着だと巻き返ししんどいな。力関係ちょっと疑って見てたけど、今回
頭一個抜け出た感じ。」
弟「・・・なんでハズしてウレシそうなのよ。」
俺「んん~?んふふ~♥」
5着 トウホクビジン俺「ビジンちゃん重賞掲示板オメデトー!!」
弟「おおおおお!!!!!」俺「インディじゃなくてビジンちゃんが飛んできたよ!!4月初戦で新年度好発進だよ!!」
弟「おおおオーシャンフリートとエミーズパラダイスに勝ったぁぁ!!」
俺「ちなみに今回で116戦目です。」弟「頑張ったなぁ~!!」
俺「今回の5着は大仕事だね、賞金が105万も出る。時たま掲示板に突っ込んでくる時はあったけど、ここでまさか
メンバー中最速の上がりで突っ込んでくるとはね!!こういう馬場が好きなのかも。」
弟「さすがは歴戦のビジンちゃんですね。」
俺「無理せず頑張ってほしいねー。」
弟「そうですねー。」
俺「どうも連闘クサいけども。」
弟「休ませたげてよぉ!!!」★評判良かったので俺「前にやった新三大ごっこ。あれがねぇ、非常に評判良くてねぇ。」
弟「・・・
イブキタモンヤグラの話でしょ。無茶苦茶ですよ、アレは。」
俺「まぁかなり
メルヘンでしたけども。」
名バイプレイヤーで新三大~第一回~ イブキタモンヤグラ編弟「ダメですよ、一生懸命走ってる子を
淫獣呼ばわりしちゃ。」
俺「う~ん、そうかもしれんなぁ。」
弟「イイ形でスポットライトを当ててあげないと可哀想じゃん。」
俺「そうだな。
ちゃんとした目線で見てあげなさいよ!!って思える馬が一頭おりまして。今回はその馬を題材に
新三大をやっていこうと思いますよ。」
弟「ほー。認められるべきなのに認められない子かぁ。それはイイかも。」
俺「じゃあ早速始めましょう。」
★日本人が知っておくべき、新・三大
『メイショウオウドウがメイショウドトウの
登場でニセモノ扱いされた問題のレース』弟「・・・」
俺「えーとですね・・・」
弟「もうやめたげようよ。」俺「ええ!?せっかく議題として拾ってきたのに!!」弟「もうタイトルで既に
オウドウさんが可哀想じゃないか・・・」
俺「ああ、そうだよ。可哀想なんだよ、だから
みんなちゃんとオウドウさんを見てやれよ!!って気持ちをここで
訴えないと!!」
弟「ホントにそうなるの?」
俺「そうしなきゃダメだろ。」
弟「・・・ちゃんとやって下さいよ。」
まず有権者の皆様に訴えたいのが、この馬がメイショウオウドウ。

古馬中距離路線を賑わせたサンデーサイレンス産駒なのであります。
4歳(現3歳)のクラシックには間に合わないながらも中距離で安定した成績を挙げて重賞でも好戦。5歳で初挑戦となったG1レース、天皇賞秋では力の壁に当たり惨敗するも人気は6番人気とし、まだまだこれからの伸びしろを期待されていた逸材だったというのがお解り頂けると思います。弟「ねぇ。」
俺「なんでしょう?」
弟「もうやめたげようよ。」
俺「なんでだってば!?」弟「この後に
ドトウ君が出てくるんでしょ?
イヤな予感しかしないもん・・・」
俺「そりゃねぇ、この後にメイショウドトウが登場して大躍進するけどもなぁ、先に活躍してたのは
オウドウさん なんだぞ?年齢も一つ先輩なんだ。」
弟「要するに抜かされちゃうんでしょぉ!?」俺「
・・・うん。あ、いや!!でもだなぁ、オウドウだってちゃんと活躍するんだよ!!伝えたいのはソコ!!」
弟「悲しい話にはならないんだね?」
俺「・・・」
弟「返事しろよぉ!!」新・三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場で
ニセモノ扱いされた問題のレース』 ①2000年5月27日 第36回 金鯱賞~「オウドウ先輩、まぎらわしいッスヨ!!」ドトウとの悲劇の初対決!!~ まず有権者の皆様に訴えたいのが、年が明けて2000年を迎えて6歳になったメイショウオウドウは絶好調だったということ。初戦の金杯こそ負けてしまうものの、二戦目となった大阪城ステークスを接戦で制すと勢いをそのままにG2大阪杯に挑戦。そしてこのレースを鮮やかに差し切り!!重賞での好戦は何度もあったものの、これが初めての重賞勝利。そして自身初の連勝。今年は昨年とは違う、本格化が訪れたのだ!!誰しもがメイショウオウドウに向けて熱視線を送るのであります。
そして、三連勝を掛けて望んだ一戦、金鯱賞。そこでとうとうアイツと対峙することになるのです!! そう!!一年下の、後輩のドトウです!!弟「・・・
後輩のドトウって言い方、なんとかなりませんか?」
俺「悪い後輩っぽくてイイだろ。」
弟「でもオウドウさんも大阪杯馬だったんだね。それ知らなかった。」
俺「メイショウドトウが活躍した世代と言えば、古馬路線はどんな馬達が賑わせてたかすぐ解るね。
テイエムオペラ オーやナリタトップロード、アグネスデジタルなんかが走ってた時代さ。この時期は今挙げた面々での決着が
多すぎてね、特にG1がオペラオーとドトウの決着だらけになってしまい、バイプレイヤー達の影が極端に薄くなって
しまった時期でもあるんだよ。」
弟「なるほどね。」
俺「この時期の馬で影が濃い脇役って言えば
ラスカルスズカかな。この馬も結局重賞タイトル得られなかったけど。
メイショウオウドウはドトウやオペラオーの一つ上の世代。
スペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイ
ローの三強時代ね。でもオウドウ自身は春のクラシックに間に合わなかった上に神戸新聞杯後に故障、約一年
のブランクを経て復帰したが、ここで能力の高さを証明するんだな。」
弟「へぇえ、長期休養を挟んでの復活だったんですね。」
俺「オウドウ先輩のファンならもう、
休養明け三戦目の毎日王冠なんて語り草だよ。
あのグラスワンダーにハナ差まで迫る末脚!!」弟「グラスワンダーと好勝負したの!?」
俺「ああ、だから次走の天皇賞で6番人気と高評価を得るんだけどね。まぁここは残念ながら大敗。」
弟「でも立派に一級線の活躍ですよね。」
俺「そうなんだよ。いい馬だったんだよ。」弟「・・・過去形にしないでくれませんか、始まったばかりで。」
後輩のドトウもまた2000年に入り急成長を始めた一頭。重賞初挑戦となる日経新春杯で2着となると、続く中京記念を横綱相撲で圧勝。更に日経賞を狙いここで3着とし、この金鯱賞に駒を進めてきたのです。
しかしこのメイショウ二頭の前に立ちはだかったのは、春の天皇賞で2着になったラスカルスズカ。上がり馬何するものぞと言わんばかりの単勝1.3倍という断然の一番人気。そして離されたもののオウドウ先輩が続く二番人気、後輩のドトウが三番人気という形で戦いの火蓋は切って落とされたのであります!!
まずスタートしてハナを奪ったのはとりあえず前にいかないと何も始まらないサイレントハンター、この馬がぐいぐいと後続を突き放す大逃げで会場を沸かせます。圧倒的一番人気のラスカルスズカと後輩のドトウは二番手集団、オウドウ先輩はじっくりと後方で虎視眈々。そんな中向こう正面でじわりじわりとポジションを上げる後輩のドトウ。
「ふふ、若いな」
そんな感じで前方のやりとりを睨むオウドウ先輩。コーナーを曲がりながら徐々に逃げるサイレントハンターとの差を縮め、馬群は最後の直線へと向かうのです。
直線に入ると抜群の手応えで先頭のサイレントハンターを飲み込むメイショウの勝負服!!二番手を追走していたジョービッグバンもしぶとく粘り込みを計りますが太刀打ちできません!!圧倒的一番人気のラスカルスズカも中団から脚を伸ばしますが・・・脚色が違う!!力強く抜け出したメイショウの勝負服に成す術もなく他の馬達は敗北を喫したのであります!!
「オウドウ強いな・・・」
「・・・ドトウじゃね?」
「へ?どっちだよ?」
「名前が紛らわしいな・・・どっちだよ?」
そう、この時圧勝したのはお解りの通り後輩のドトウ。しかし、実況を聞いていながらも観客の脳裏には二番人気であったオウドウ先輩の影がちらついていたのであります。
人気も近く勝負服も同じで名前も似ていたから!!
じっくり後方待機していたオウドウ先輩はと言うと、この前の二連勝がまるでウソだったかの様な不発。そしてここから先の後輩のドトウの大躍進により、オウドウ先輩は、後輩のドトウと紛らわしい存在というレッテルを貼られてしまうのであります。このレースを、新三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場でニセモノ扱いされた問題のレース』の一つとさせて頂きます。
ご清聴、ありがとうございました。弟「もうやめたげようよ!!」俺「可哀想だよな、ここからもっと可哀想なんだ・・・
これが始まりだったんだよ・・・」
弟「もうやだ!!聞きたくないよ!!」
俺「メイショウドトウがこれから先、テイエムオペラオーの好敵手になることは周知の事実だよな。じゃあここから先の
オウドウ先輩の走りは?と言うと記憶に残ってる人はそんなに居ないだろう。」
弟「それが可哀想な内容ってコトなんでしょ!?」
俺「まぁ確かに、中長距離G1路線には、ここから先必ずと言っていいほどオペラオーとドトウが顔を出してくる。そして
オウドウもその中に居た。こう言ってしまうと残念な結果がもう目に見えてしまうだろう。」
弟「ほら!!」
俺「でもオウドウ先輩だって頑張ってたんだぞ。」
弟「頑張ったのはわかった!!比較対象が
後輩のドトウになってしまったのもわかった!!
これ以上オウドウ先輩をネタにしないであげて!!」新・三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場で
ニセモノ扱いされた問題のレース』 ②2000年12月24日 第45回 有馬記念~卑劣なり、後輩のドトウ!!大一番で実況を弄ぶ!!~ まず有権者の皆様に訴えたいのは、この金鯱賞から後輩のドトウがその名の通り怒涛の大躍進を果たすということ。初のG1挑戦となった宝塚記念、超一級の顔ぶれの中で持ち前の先行力としぶとさを武器に、数々のG1を勝ちまくってきたテイエムオペラオーと真っ向勝負。破れはしたものの堂々の2着。
対するオウドウ先輩はというと、同じく宝塚記念に出走するものの、金鯱賞と同じように後方からの差し切りを狙うも不発に終わり7着。完全に後輩のドトウに逆転されてしまうのであります。 秋に入ってからも後輩のドトウとオペラオーは主役のまま。天皇賞で再びあいまみえた両者、やはり持ち前の先行力としぶとさを武器に果敢に真っ向勝負を挑む後輩のドトウ、先団やや後ろから直線に賭けるオペラオー。そのオペラオーとほぼ同じ位置に我らがオウドウ先輩!!いつもよりやや前でレースを進めいざ直線!!
あっという間に置き去りにされるオウドウ先輩!!
直線を押し切ろうとする後輩のドトウを颯爽と差し切り、この天皇賞はテイエムオペラオーの快勝。しかし後輩のドトウも後続の追撃を振り切りまたも2着。
オウドウ先輩はここでも大敗を喫してしまい、最早、後輩のドトウとは紛らわしくない存在にまでなってしまったのです。弟「もうやだ!!やめよう、この話!!」
俺「君は優しい子だなぁ。」
弟「だってオウドウ先輩が可哀想ってのを通り越して、
なんだか後輩のドトウにムカついてきちゃったんだもん!!」俺「いやお前ねぇ、ドトウだって
オペラオーの後ろを走ってる馬ってレッテルを貼られるコトになるんだから。」
弟「そりゃ解るけども・・・」
俺「ドトウだって可哀想な馬なんだぞ。オペラオーさえ居なければと何度言われたことか。最終的に宝塚記念で一矢
報いるコトができるまでは、彼だって悲劇の馬だったんだ。」
弟「でもドトウはその一度の勝利でドラマを作ることができたじゃない。オウドウはどうなの?この話はハッピーエンド
で終わるの?」
俺「・・・」
弟「もうやめたげてよぉぉぉ!!!」 しかしオウドウ先輩も実力者!!続いて選択したレースはマイルチャンピオンシップ。ここのところ見せ場が無かったオウドウ先輩、12番人気と低迷してしまいます。
そんな周囲の評価など関係ない!!ここには忌々しい後輩のドトウも強すぎるオペラオーも居ないではないか!!そう言わんとばかりにオウドウ先輩の末脚が久々に火を噴くのです。最後方からインを突いての強気の強襲!!外を回ったアグネスデジタルの鬼脚、早めに仕掛けた一番人気ダイタクリーヴァのしぶとさには屈したものの、 G1の舞台で堂々の3着を手にするのであります!!弟「おおおお!!すげぇ!!!!!」俺「凄いんだってば。弱い馬じゃないんだよ。」
弟「・・・ここで終わっとこう。ね。」
俺「続けます。」
そして迎えた年末の大一番、有馬記念。オウドウ先輩、マイル戦から初の長距離2500mへの挑戦です。そして当たり前の様に横綱テイエムオペラオー、そしてそのライバルの地位を不動のものとした後輩のドトウの姿があるのであります。当然マイルG1で3着になったとはいえ、オウドウ先輩はここでも低人気。そして春先までは自分よりも人気の低かった後輩のドトウはオペラオーに次ぐ2番人気。名前こそ紛らわしいものの、もう存在感は紛らわしくありません。格もさることながら、後輩のドトウの武器は先行力としぶとさであり、オウドウ先輩の武器は後方からの末脚なのだから、つけるポジションが違うのです。
しかし、この大一番で後輩のドトウがイタズラをするのです!!
まさかの後方ポジション!!
真横にはなんとオウドウ先輩、「な、なんでココに居るの!?」と困惑する先輩をよそにニヤニヤとレースをする後輩のドトウ、その結果こんなとんでもないことが起きてしまうのです!!その時の有馬記念がコチラです
実況解説がゴール前までオウドウ先輩と後輩のドトウを勘違いし続けてしまったのです!! 「おいお~い、あんな先輩と一緒にしないでくれヨ~♪」とニヤニヤしながらオペラオーを追い詰める後輩のドトウ。このイタズラが無ければ恐らくここでオペラオーに勝てていたでしょう。そしてこんな辱めを受け逆上するも、オウドウ先輩と後輩のドトウとの能力差は歴然。ヒャッヒャと笑いながら前に進んでいく後輩を追いかけられず、8着に敗れてしまったのです。このレースを、新三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場でニセモノ扱いされた問題のレース』の一つとさせて頂きます。
ご清聴、ありがとうございました。弟「・・・」
俺「ヒドイ奴だな、後輩のドトウは。」
弟「アンタが悪者にしてるんだろーが!!」俺「ここでやっぱり
ドトウとオウドウは紛らわしいなぁと再認識させられたんだよな。」
弟「このドトウのキャラは完全に
作りでしょうが・・・」
俺「でもね~、やっぱ比較されてたのは事実なんだよなぁ~。」
新・三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場で
ニセモノ扱いされた問題のレース』 ③2001年12月9日 第54回 鳴尾記念~俺はオウドウだ、ドトウじゃない!!勝利を疑われたオウドウ先輩!!~ まず有権者の皆様に訴えたいのは、オウドウ先輩は末脚自慢の差し追い込みタイプだったということ。ここまでのレース振りを聞いて頂いてお解りの通り、オウドウ先輩は後方からの鋭い末脚が武器。後輩のドトウの武器は先行力としぶとさ、全く逆なのであります。
屈辱の有馬記念以降、再び中距離、マイル路線に戻ったオウドウ先輩。自慢の末脚を武器に重賞で好戦!!忌々しい後輩のドトウの居ない舞台、思う存分実力を発揮。中山記念で4着、マイラーズカップで2着、そして・・・
G1安田記念、最後方からの鋭い追い込みで3着!!
オウドウ先輩ここに有りを猛烈にアピールするのであります!!弟「何気に凄い成績ですね、オウドウ先輩。」
俺「何度も言ってるだろーが、名馬だぞ。オウドウ先輩は。」
弟「でも勝つところまで行けないんだなぁ・・・その辺がちょっと
ドトウっぽいかも。」
俺「あぁ~、ぽい言っちゃったぁ。ヒデェ奴だなお前は。」弟「なんで!?」 しかし、どうしても勝ちきれないオウドウ先輩。しかも秋になると春の末脚が息を潜めてしまいます。三度目となった秋の天皇賞では自己最高の6着に健闘するもやはり後輩のドトウには先着できず、昨年3着になったマイルCSでは後方ポジションのまま全く伸びず14着大敗。もうオウドウ先輩は勝てないのか・・・誰もがそう思った中、マイルCSの後に選ばれた競走はG3の鳴尾記念、阪神2000m。
そう、昨年に大阪城Sと大阪杯を連勝した得意舞台!!
再度の勝利を信じ、このレースに挑むのであります。
このレースにはマイル路線の強豪ダイタクリーヴァ、デビュー4連勝を飾り、故障明けからの調子が上向きな4歳馬アグネスゴールドなど、なかなかの強豪揃い。簡単に勝てるメンバーではありません。このメンバーのなかでオウドウ先輩は13頭中6番人気、疑問と期待が入り混じる人気を背に、運命のスタートを迎えるのであります。そして・・・ まさかの逃げを打つのであります!!弟「・・・マジ?」
俺「生涯初の逃げ。」
まさかの展開にどよめく場内。後輩のドトウならまだしもオウドウ先輩が逃げるとは誰も思っておらず、いわば奇襲と言ってもいい状態。あるいは引っかかってしまったのを無理に抑えなかったのか、とにかくオウドウ先輩は軽快に先頭を駆けていくのです。
しかしこの戦法、誰も上手くいくとなんて当然思っておりませんでした。後輩のドトウならまだしもオウドウ先輩は追い込みタイプ。真逆の戦法がいきなり簡単にハマるわけがない。1000m通過は60秒9、まずまずの流れではあるが直線に入り普段の様に伸びるワケがない。
そんな周囲の思惑を他所にオウドウ先輩は1000m過ぎからラップを上げていきます。直後にはタマモヒビキとアグネスゴールド、ダイタクリーヴァ。2番手集団の牽制をよそに直線を先頭で迎えるのであります。
決して大きなリードではない物の単騎という形でしぶとく先行するオウドウ先輩、追いすがるダイタクリーヴァとアグネスゴールド!!なんとも息詰まる展開です!!徐々に徐々にと差が詰まるものの、必死に先頭を死守する先輩!!そして・・・ ダイタクリーヴァの追撃をクビ差凌ぎ、同じ地で制した大阪杯以来の勝利を手にするのであります!! しかし、会場からはヒソヒソとこんな声が!!「あれ・・・ドトウじゃね?」
「先行逃げ切りって・・・あれドトウじゃね?」
「オウドウじゃなくてドトウじゃね?」
「オウドウ逃げ切りっておかしくね?ドトウじゃね?」
「新聞間違ってね?」 らしくない勝ち方から疑問の声が上がってしまったのです!! 意表を突いた久々の勝利も、後輩のドトウの印象に汚されてしまったオウドウ先輩。しかし、このレースを勝利したのは間違い無くメイショウオウドウであり、決してメイショウドトウではないのです。このレースを、新三大『メイショウオウドウがメイショウドトウの登場でニセモノ扱いされた問題のレース』の一つとさせて頂きます。
ご清聴、ありがとうございました。弟「オウドウ先輩ぃぃ!!!」俺「まぁ意外ではあったんだよな~、メイショウオウドウの逃げってのは。」
弟「ひどいよぉ、
後輩のドトウのニセモノみたいにされちゃうなんてぇ!!」
俺「お前も普通に
後輩のドトウって言う様になってるんだけど・・・」
弟「復活劇ってモノは美談じゃなきゃ。疑いの目で見ちゃダメですよ!!」
俺「ムキになるなよ、当然
『ドトウじゃね?』って言葉はジョークだよ。そりゃ名前が似てて勝負服が一緒で勘違い
されやすい馬ではあったけどさ、顔が全然違うんだから。そういうこと言える人はもちろんジョークで言える程に
詳しいし、決してけなしてるワケでもなかったんだよ。」
弟「どゆこと?」
俺「オウドウもドトウみたいにやるじゃねぇか、ってコトだよ。」弟「なら良し!!」俺「簡単だな~、お前・・・」
弟「で、オウドウ先輩はその先どうなったの?」
俺「次の有馬記念でラストランになるんだ。ここにもドトウ、オペラオーは居たんだけど一世一代の逃げは鳴尾記念で
封印、とは言っても先行に出るんだけどね。でも無双を誇ったオペラオー、その宿敵だった後輩のドトウ共に世代
交代の波に飲まれ4,5着に敗れる。勝者はマンハッタンカフェだ。結局オウドウ先輩も8着に敗れたんだけど、思い
返せばドトウとの着差が一番小さかったのがこのレースなんじゃないかなぁ。」
弟「一回くらいドトウに勝ちたかったね・・・」
俺「でも種牡馬としてはオウドウ先輩頑張ってるんだよ。オーシャンSで爆穴あけた
ベイリングボーイ、準オープンの
脱出が見える
デンコウジュピターとか。結構堅実に走る子が多い様に見えるね、サンデー産駒としては手頃だ
ろうし、少ない産駒の中から面白い子が登場するかもよ。」
弟「種牡馬になれたんだ、良かった!!」
俺「でもね、多分
『このメイショウオウドウって種牡馬知らないなぁ、知ってます?』って競馬場のオジサンに
質問するとね、3割ぐらいの確率で
『懐かしいなぁ、オペラオーの2着に何度もなってた馬だよ』 って返ってくると思う。」
弟「オウドウ先輩いいぃぃぃぃぃ!!!!!」※ご清聴ありがとうございました
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