俺「ソルテくんが勝った・・・!!」
弟子「凄いぞ、ソルテくん!!」さきたま杯 結果
1着 ソルテ
→ 俺◎弟子▲2着 ベストウォーリア
→ 俺◎弟子▲3着 ドリームバレンチノ
→ 弟子▲俺 うまふくアタリ 配当280円ソルテくん、中央交流重賞初勝利おめでたう!!俺「うう、感慨深いねぇ・・・!!」
弟「そうですねぇ、ソルテくんが2歳の時から見守ってきたんですから・・・」
俺「最初からではなく、見てる内に好きなった馬の代名詞なんだよ。ヒットくんも同じだ。」
弟「なんというか・・・若駒時代のソルテくんを思い出すと・・・」
俺「歯痒い子だったよねぇ。」
弟「ストレートに言うとそうなりますかね。」俺「そうだよ、クラシックでは好戦するも無冠に終わり、明け4歳では重賞レースで2着続きだった。フジノウェーブ記念での
ジェネ
ラルグラントとの古馬を突き放した一騎打ちには将来を大きく期待したが、その後の3連続2着にはがっかりしたのを覚えて
いるよ。特に川崎マイラーズでは転厩してきたばかりの
サトノタイガーに一蹴されちゃってさ。」
弟「そんなこともあったなぁ、あの時はコレじゃ中央相手には戦えないって思ったよね。でも今日もサトノタイガー頑張ってたね!!
4着だよ!!」
俺「サトノタイガーも南関に来てからの持ち直しが凄い馬だよなー、本当に今日もよく頑張ったね。翼くんもやりおるわ。」
弟「ボクの予想は中央牝馬2頭からでしたが、サトノタイガーに負けちゃいましたよ。」
俺「3着が
ドリームバレンチノで4着がサトノタイガーという、古豪の頑張りも見れたレースになったねぇ。」
弟「しかし、そんな歯痒いソルテくんが昨年になって大変身しちゃうなんてねぇ。」
俺「昨年のソルテくんにはマジで驚かされたよなー、馬体重が500㎏前後になってからの別馬っぷり。」
弟「デビューの時と全然馬体が違うって話題になる程の、晩年での急成長ですもんね。」
俺「そしていくら圧勝しても交流重賞に出ないチキン野郎っぷり。」
弟「去年ずっと師匠がそう言ってたんだよなぁ・・・」俺「だって南関重賞を圧勝しまくったんだぞ?しかもマイルを庭にしたレースだよ、秋にはなんで南部杯に出ないんだってローテに
怒りすら覚えたわ。」
弟「でも、去年のこの馬の変わりっぷりには楽しませてもらいましたよね。」
俺「そうだねぇ、前の年とは違う姿のレースを見せるソルテくんには一頭の馬を見続ける面白さを教わった。恐らくそういう点では、
突如強くなったソルテくんに注目し始めた人の何倍もビックリできた自分達の方が楽しんで見れただろうって自信はある。」
弟「だって、そういう過去を知ってると未だに信じられないもんね・・・」
俺「まず中央に匹敵する馬になるとは、3~4歳時にはイメージできなかったからな。3歳時はJDDで6着と、着順では健闘していた
けれど、勝者となった
クリソライトとの差は絶望的だった。でもこの時のJDDの着順見ると凄く面白いんだよ。」
弟「どんなだっけ?」
俺「3着ケイアイレオーネ、4着インサイドザパーク、
5着ベストウォーリア、そして6着がソルテくん。」
弟「味わい深いメンバーだなぁ・・・」俺「この同期の活躍に奮起しないかなぁ、ソルテくん以外の
四天王。」
弟「当時は言われてましたよね、
インサイドザパーク、アウトジェネラル、ジェネラルグラント、そしてソルテくんだ。」
俺「そのジェネラルグラントと、短距離に舞台を移しての対決となったフジノウェーブ記念を見たときは
この2頭なら中央と戦える って本気で思ったんだけど、先述の通りその後は交流戦で一歩も二歩も足りない相手に負けちゃってたからさぁ・・・」
弟「そんなソルテくんが昨年飛躍して、そして今年ですよね・・・」
俺「久々の中央交流重賞、しかもG1であるかしわ記念、これまでと全然違うレベルの相手になったこのレースで逃げを打って、
直線で粘りこんで堂々の2着だもんな・・・」
弟「この時も十分に驚かさせてもらったよ。」
俺「ただ、このレースの振り返りをした時にも言ったけど
恵まれた展開でもあった。多分ナメられてたんだよな、逃がしても捕まえ
られると思われてたんだ。その考えがハマったのは勝者の
コパノリッキーのみ、後続はソルテくんがリッキーのハナを叩いて
くれた時点で
お役目ご苦労くらいに思ってたかもしれないね。」
弟「結果的にはスローでしたからね、あのレースは。」
俺「だからこその、今回のさきたま杯だよねぇ。」
弟「中央馬にしっかり警戒される存在になって迎える交流戦、ある意味かしわ記念よりもハードなレースになるんだよね。」
俺「外枠に入った
コーリンベリーのハナを叩いたのは意外でもあり、ここでもそう来るかと唸らされる作戦だったなぁ。」
弟「コーリンベリー、あれで相当力んだ感じでしたね・・・」
俺「同時にそれで、ベストウォーリアがより怖くなる。ここで斤量差がプラスになると思うじゃん?そうでもないんだよな、この斤量
差があるからこそ戸崎騎手の油断が完全に無くなる。3~4コーナーの仕掛け、完全に勝ちを意識したものだろ。それも直線で
今度は突き放してやるくらいに考えていたハズだよ。」
弟「あのマクリはそうでしょうね、浦和の戸崎騎手は本当に凄い。」
俺「そのコンビを最後は更に突き放したんだからな・・・」
弟「強かったねぇ・・・本当に凄いよソルテくん!!コレは今年のJBCスプリント、本当に勝てちゃうかもしんないよ!!」
俺「・・・」
弟「ね、師匠もそう望んでいるのでしょう!?」
俺「くそおおおおおあああ!!」
弟「!?!?!?」俺「ふぐっ・・・ひっく・・・」
弟「な、なんで!?なんで泣くの!?」
俺「
悔しいんだよ・・・!!」
弟「この際、うまふくしか当たらなかったのはヨシとしましょうよ!!そんなに3着ヌケで悔しがらなくても・・・」
俺「ひっく・・・違うよ、そうじゃない。」
弟「・・・まさか全然別の馬券を買っていて、ソルテくんが勝ったことでハズしたとか、そういう最低なオチ?」
俺「浦和は門別じゃねぇんだから、そんなことしねぇよ!!」
弟「それはそれで言ってるコトがおかしいよ。」俺「・・・自分のしたことが悔しいんだよ、俺は昨日の予想の通りに馬券を買った。それが悔しいんだよ・・・!!」
弟「ガミっちゃったか。」
俺「結構儲かったわ!!」
弟「ならばハズしたボクに謝ってください。」俺「あの予想でうまふくに配分回さないワケがないだろ!?」
弟「まぁ確かに。でも、だったら何が悔しいのかと。」
俺「そりゃ予想として、そして払い戻しとして、一点のうまふくが当たったことはウレシイですよ。」
弟「そうでしょう、当たるとウレシイのです。」
俺「ただし、それは単なる予想でしかないんだよ。予想の結果で選んだのがうまふくという買い方。」
弟「まぁ、当たり前というか何というか、何言ってるのかよく解らないんですけど。」
俺「ここでソルテくんの単勝を買えなかった自分が
イヤになるんだよね・・・!!」
弟「ああああああああ解る!!」俺「解るか、解るよな。
ダコールの重賞勝利を、あれだけ悔しい思いで見届けたお前なら解るだろう。」
弟「そうです!!だこーのあの勝利を前に、ボクは自分で自分がイヤになったよ!!」
俺「今回のソルテくんも、あの時のダコールも、俺たちにとっては大事な馬なのにさぁ、
なんで単勝買って応援しなかったんだよ って気持ちに苛まれるんですよ!!」
弟「ふぐぅ!!あの時はそういう気持ちになったよ!!」
俺「・・・かしわ記念ではソルテくんの単勝買ってましたわ。その時の心情は
『相手も強いし、多分勝つのは難しい。でもひょっと
したら勝てるかもしれない』という
希望がささやかにあって、それがささやかだからこそ気持ちとしてギュッて詰まってたのよ。
そして、その単勝を買っていたからこそ気持ちの入った応援ができた。」
弟「ううう、師匠!!」
俺「でも今回の予想は達観してしまった節がある。ぶっちゃけるとな、こういう地方レースでのセオリーなんですわ。
人気を集めた
地方馬ほど馬券として恐ろしいものはない。かしわ記念でのソルテくんは確かに強かった、でも、あのレースの後で中央組が
ソルテくんを可愛がってはくれない。そういう読みが予想としてはあったんだ。」
弟「そこは凄く解ります、今回はソルテくんが警戒されるだろうと考えました。」
俺「だから今回の心情は、
『相手は前走で負かした相手が筆頭になるからチャンス。でもひょっとして勝ちに来られたら負けて
しまうのではないか』という、ソルテくんへの
疑いがささやかに生まれてしまった。ここもまた、ささやかだからこそ心に引っか
かりを作ってしまい、単勝という選択を失ってしまったんだ。」
弟「ヒットくんの単勝を買い続けている師匠らしくないのです!!」
俺「ここは単勝だったんだよ、馬券を取って喜ぶ
なら、勝利を祝える単勝!!」
弟「まったくです!!師匠のバカ!!」俺「・・・どさくさに紛れて、お前はなんてこと言ってくれるんだ。」
弟「ソルテくんが大好きなのに、交流重賞初勝利の単勝を取ってあげられない師匠のバカ!!この
バカ痴女!!」
俺「痴女関係ないし・・・とにかく、俺の中で今回のさきたま杯、ソルテくんに凄く謝りたくなったんだよ。」
弟「いつぞやの
テナンゴくんの言葉が刺さりますね。
負けても当たる複勝じゃなくて、勝たなきゃ当たらない単勝を買って応援
してほしいっていう。」
俺「そればっかりでは馬券は当たらなくなってしまうけどさ、特に思い入れのある馬で、その勝利に
勝利の証となる馬券を取れ
ないというのは悔しさが募るんだね。ソルテくんの交流重賞初勝利は凄く嬉しいことなのに、それを自分が疑ってしまった上に
中途半端な馬券を当ててしまった。ソルテくんが負けても大丈夫な馬券を当ててしまったんだ。そこが悔しくて・・・」
弟「もったいないことしちゃったね。」
俺「金額とかオッズに関係なく、こういう時は単勝を買っておかなきゃダメだな。ソルテくんに失礼な馬券になってしまった。勝った
後にこのやるせない感じに気付かされたよ・・・」
弟「ここで更に思い入れが強まるのです、もうこんな思いを、この子で味わいたくない。」
俺「だからお前はダコールの単勝を買い続けてるんだもんね。」
弟「だこ!!」
俺「甘いことかもしれないけど、こういう部分が自分達には本当に大事なんですよ。別に馬券購入したからってその馬の力になる
ワケではないし、結局はギャンブルだから当たればお金が配当として戻ってくるし、ハズれればお金が飲み込まれるだけ。
でも、ハズれても後悔のない馬券や、当たったのに後悔しちゃう馬券も自分達には存在する。」
弟「好きな馬や騎手ができちゃうとね、どうしてもそういうのが強くなっちゃうんだよね。」
俺「やっぱり好きな馬や騎手が勝った時は、とりあえずその単勝を持っておきたいよな。改めて思い知らされました。ソルテくん、
次こそ単勝買って応援するからまた勝ってね!!今日は本当におめでたう、
そしてごめんなさい!!」
弟「だからこんな思いをしない様にね、これからは
毎回折笠騎手の単勝を必ず買ってですね・・・」
俺「ごめん、無理。」※ごめんオリィ、本当に無理
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