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襲撃前夜

弟子「ふぐぅぅ・・・」
俺「グランディオーソだねぇ。」


京成盃グランドマイラーズ 結果
1着 レガルスイ → 俺切った 弟子▲
2着 プリンセスバリュー → 弟子○
3着 グランディオーソ → (゚∀゚)
4着 タイムズアロー → 俺○弟子◎


弟「ざくろさんみたいなことをしてしまった・・・」
俺「最近皆勤賞の紫文字だよね。」


弟「グランディオーソが凄い脚で来ちゃった・・・」
俺「っつーよりもレガルスイだよ、この馬の逃げ足が想像以上だった。むしろ、直線向いた時にもらった!!って思ったの俺の方
  だと思うぞ。」
弟「リアライズリンクスも頑張ったね、5着だった。」
俺「ワイドはもらったと思ったんだがなぁ・・・タイムズアローも含めて前の2頭は捕まえられると思った。まさか逆に突き放される
  結果になっちゃうとはなぁ。」
弟「タイムも1分40秒を切ってきましたよ。」
俺「飛ばした逃げでもなかったんだけど、最後の脚だよな。あの逃げでああいう最後の伸びを使える馬だと思ってなかった。でも
  この勝利には素直に参ったと言いたいよ、ソルテにケンカ売ったのも経験になった感じだし、前走でモンサンカノープスに交わ
  されたのも学習になってる感じだし、成長力と経験がいい感じに組み合わさった結果に見えるんだよな。」
弟「レガルスイは南関でデビューした馬なんだよね。」
俺「クラシックのS1レースは走れなかったけど、こつこつと戦績を重ねて南関トップレベルに上り詰めたんだ。ここで1分40秒を切る
  走りを見せたのは大きいと思うなぁ。逃げタイプなだけにソルテが厚い壁として立ちはだかるだろうけど、まだ馬が若いからね。
  メンツよりも単体としてのこの馬の力に驚かされたレースだよ、ぶっちゃけナメてたわ・・・」
弟「ナメてたんですか。」
俺「そこは素直に言います、ナメてました。」


弟「石崎駿騎手を。」
俺「信じなくてゴメンナサイ。」



弟「師匠に信じられなかった石崎駿騎手はスバラシイ。」
俺「こういう時にこそ来る印象あるわー・・・」
弟「プリンセスバリューもよく食らいついていきましたけど、斤量が効いてる感じでしたからね。」
俺「つっても後続とタイム考えたら、ここ最近の躍進は凄いよ。やっぱり強い相手と戦った経験が馬を変えるのかもね。こうなると
  ララベルへの期待も高まるし。」
弟「モンサンカノープスに無い部分を持った馬達の決着になったかー・・・」
俺「この敗戦がどう出るかだよな、この馬に関しては。で、レガルスイにしても初速を叩かれたらどうなるかって疑いはまだ消えて
  ない。同型にソルテが居る以上は新味を見せてくれると面白味がグンと増すけど、共に5歳だからねー。どちらもこれからが
  楽しみなのは間違いない。あぁ、しかしここで芦毛が来るか・・・」
弟「散々言ってた自分の口グセにヤラれちゃったね。石崎駿を信じろメインは芦毛っていう。」
俺「むうう、レガルスイの勝利は喜ばしいことなのだが、今日の予想結果や色々を含めてムシャクシャするのだ。」
弟「色々?」
俺「次の日曜は宝塚記念だろ。」
弟「うん。」
俺「それに関してムシャクシャすることがあってだね。」
弟「また天気予報の話ですか?」
俺「いいや、違う。正しくは俺がムシャクシャしてると言うより、彼らの言われっぷりをイメージして、その気持ちになったら俺まで
  ムシャクシャしてしまったという。」
弟「・・・なんだかよく解らんのです。」
俺「新聞だよ、新聞。お前だって毎日読んでるだろーが。あんなもん見たらヒドイって思うだろ?」
弟「えぇえ?なんのコトです・・・?」
俺「よし解った。お前にも解りやすく、今の彼らの気持ちをイメージして例えてやるから。」



【襲撃前夜】


カランカラーン♪


A「おーぅ、若ぇの。よう来たのお。」
B「いえ・・・」
A「まずは駆けつけの一杯じゃ、飲め。」
B「はい、頂きます・・・」
A「(グビッ)・・・ふぇーい・・・で、お前はどう思っとるんじゃ?」
B「(グビッグビッ)・・・くふっ・・・えっと・・・アレのコトですよね?」
A「そぉじゃ・・・ワシゃあのぉ、ハラワタが煮えくり返る思いよ。」
B「それはまぁ・・・先輩は大ベテランですからね。この大舞台の直前にあんな言われ様されたら・・・」


A「お前はフヌケか。」
B「ゑ。」



A「ワシのこと言うとるんじゃないわ、ワシへの同意なんざ無用じゃ(トクトクトクトクッ)」
B「・・・」
A「そりゃあの、ワシゃ怒っとる。さっきも言った通りじゃ。」
B「そ、そうですよね・・・」
A「ワシは出世に苦労した遅い成り上がり者じゃ、ナメられとるのは解っとる。じゃがのぉ、今の競馬界では重鎮であれという意識
  は持ってないといけん、そう思って今は走っとるんじゃ。ホレ、飲め。」
B「は、はい。頂きます。」


A「ソレを『緊張感がない』呼ばわりされちゃぁのぉ・・・(グビッ)」
B「余裕・・・と言いたいのでしょうか・・・?」



A「どあほうが、余裕なんぞ無いわ。だがのぉ、浮ついたマネはできんということじゃ。」
B「なるほど(グビッ)」
A「だがアイツらは何も解っとらん!!何を外見だけで『緊張感がない』じゃ!!」
B「先輩は緊張しておられるのですか?」
A「・・・チャンスと思えばの、緊張もしてくるもんよ。もう今年はあの白いヤツおらんし。」
B「僕はあの方と戦ったことがないので知らないのですが、やはりあの方が居ると居ないではそんなに違うモノなんですか?」

A「アイツはのぉ、ド変態じゃ。」
B「答えを聞かせてくれませんか?」


A「全然違ってくるわ、まず競馬場の雰囲気が違う。皆がアイツを見るからの。去年なんかアイツを見てて腹をよじらせて惨敗して
  しもうたわ(グビグビ)」
B「それは厄介ですね。」
A「じゃから、今年はチャンスなんじゃ・・・多分今年が最後のチャンスなんじゃ・・・ワシだって緊張しとるんじゃ・・・」
B「先輩・・・」
A「じゃからのぉ、アイツらに侮辱された恨みを晴らし、あの舞台に向かわんといけん。気持ちを晴らしてこその勝負なんじゃ。」
B「それで僕を呼んだということですね。」

A「外見だけで『集中してない』って言われた気分はどうよ。」
B「もちろん腹が立ちましたよ!!」


A「じゃろぉ。」
B「くそっ・・・人の気持ちも知らずに適当抜かしやがって・・・!!(グビグビッ)」
A「悔しかろう、悔しかろう。」
B「先輩、聞いてくださいよ。僕はクラシックを棒に振ってしまったんです!!あの華々しい舞台に出たかった・・・!!」
A「じゃが、今はこうやってトップの舞台に躍り出とる。」
B「そんな悔しさをバネにここまで来れたんです、同期には華やかな成績を挙げた者が沢山居る、そしてそんな連中が次の宝塚
  には多く出てくる・・・アイツらに勝ちたいんだ・・・!!」
A「そうじゃのぉ・・・」


B「なのに『集中してない』ワケがないでしょ!?」
A「よう言った、お前の言う通りじゃ。」



B「悔しい・・・悔しいですよ、あんな言われ方したら・・・!!」
A「お前はまだ恵まれとるよ、若ぇの(トクトクトクトクッ)」
B「え・・・」
A「若い内にの、その悔しさを味わえるなんて幸せ者かもしれん。お前は今いくつじゃ?(グビッ)」
B「4歳になりました・・・」
A「4歳の夏・・・か。」
B「はい。」


A「ワシはその頃にタマぁ取られたんじゃ・・・」
B「!!!!!!!!!!!!」



A「気が付いたらの、牡じゃなくてセンって書かれとるんじゃ。」
B「やめてくれ、やめてくれ先輩!!」
A「まぁ、そのおかげでここまで走れとるとも言えるのが悔しくてのぉ・・・」
B「先輩・・・」
A「・・・お前のぉ、正直に言ってくれよ?」
B「なんでしょう・・・?」


A「天皇賞でワシに負けたの、相当悔しかったろ?」
B「スゲェ悔しかったっす!!」



A「くははは、実に気持ちのいい答えじゃ!!やはり若いもんはこうでないとのぉ。こんな老いぼれのセン馬に負けてちゃ悔しいに
  決まっちょる!!」
B「そ、そこまで言うつもりはありませんよ!!まぁ・・・そういう部分も無いわけではないと・・・」
A「ここに関しちゃ遠慮は要らん。むしろそうでないとな。」
B「・・・」
A「じゃがの、その悔しさと今日の話は別じゃ。勝負で負けた悔しさは次に繋がる。ワシだって天皇賞はあと一歩だったんじゃ、
  だから次は負けとうないって思える。もう演歌なんざ聞きとうないんじゃ!!」
B「その勝負を迎える為に、今日の屈辱は晴らしておきたいと。」
A「そういうことじゃ・・・あんな書かれ方して、気持ちにモヤがかかったままで本当の走りができるか?」
B「・・・できません。」
A「・・・そう言ってくれる思うての、お前を呼んだんじゃ。」
B「・・・あの新聞屋、許さねぇ!!大事な勝負の前に!!」
A「くふふ、おい若いの。一つだけ言っておくぞ。ここで気晴らしを済ませたワシは強いぜぇ?」
B「何をおっしゃいますやら、先輩こそいいんですか?これが僕に塩を送ることになるかもしれないんですよ!!」
A「ははははは!!ぬかしおるわ、こわっぱめ!!(トクトクトクトクッ)」
B「・・・良いレースの為に、お供させて頂きます。」
A「すまんのぉ・・・いや、謝るのは野暮か。」
B「ええ、先輩が僕を巻き込んだなんて思わないで下さい。僕が決めたことです。」
A「ふふ、ここに来た時とは眼が違う。いっぱしの顔になっとるわ。覚悟を決めた漢の面構えよ。」
B「では、互いの武運を祈って!!」
A「おうよ!!」


A&B「良き宝塚記念の為に!!(グビッ)」



AB.jpg



カレンミロティック
「タマぁ取ったるわスポ○チィ!!」

シュヴァルグラン
「先輩、生々しいです!!」





俺「こうしてムシャクシャした2頭はスポ○チ本社を襲撃するだろう
  と・・・襲撃されてもしょうがないだろうと!!」

弟「では宝塚記念予想でお会いしましょう。」







※以上、BAR「Heart's Cry」よりお届けしました
カレンミロティック「でもワシ80点じゃ♥」
シュヴァルグラン「喜ばないでください・・・」




 

[ 2016/06/23 00:35 ] その他 | TB(0) | CM(1)