★例によって俺「ダービーぐらい人の予想を気にするんじゃねぇ、
このボンクラ共め。」
弟「まぁ、そういうことらしいです。」俺「いつも通りです、最早恒例になりました。
日本ダービーの予想は見せません。」
弟「伝統と化してしまいましたね。」
俺「何故そんなコトをするのか、ずっと読んでくれてる方々はご存知でしょう。まぁダービーに限らず全ての競馬に言えることなの
ですが、ことダービーに関しては特別です。
『おかげでダービーが取れました』という言葉が有り得ないと、俺が考えている
為でございます。」
弟「師匠のおかげでダービーは取れないでしょうけどね。」
俺「師匠が切った馬を買ってダービーを当てることができました。
ありがたうございます。」
弟「実に確率の高いおはなしです。」俺「人に礼を言いたくなる様な買い方をダービーでするなよと言いたいワケです。確かに俺の予想は逆説的に利用されることが
多いよ、それでさっきみたいなイヤミな礼をしてくる人も居る。でも、つまりは俺のおかげになっているってことでしょう。どんな
捉え方でも、その重点が他人の予想になっちゃいけないんだよ。」
弟「それを師匠は散々、
気持ちが悪いと言い放ってきましたからねぇ。」
俺「ダービーで嬉嬉として
『〇〇さんのおかげでダービー当てられました!』なんて言える神経が理解できねぇ。」
弟「そういう人に対し気持ち悪いと思えるのは同意できます。」
俺「ただ、今回はちょっとそこに付け加えて話をしよう。それが例えば
競馬参戦が初めての人だったらどうだ?」
弟「ふむ。」
俺「右も左も解らない、先行した知識も持たない人が、このダービーで初めて馬券を買うとする。全く知らないんだけどダービーと
いう大レースだからこそ有り得るコトだよね。初めての馬券購入がダービーか有馬記念って人は少なくないと思う。」
弟「ああ、そうかもしれませんね。」
俺「はっきり言うけどね、初めての人に色々と教えるのは大変だよ。競馬って自分の感覚や好みが予想に大きく反映されると思う
んだよね。それを説明して理解してもらおうったって容易ではない。多分、色々と説明をしたところで、初めてさんは
『で、どの
馬がイイんですか?』と聞きたがるだろう。」
弟「そうなっちゃうかもしれないなぁ。インスピレーションが働く人は直感に頼って自分で決められるんだろうけど。」
俺「そういう人も居るよね。で、そういう人の予想って当たるんだよね。でもここでの題材はそうではない人だ、つまりは
教えて君。
新聞見てもちんぷんかんぷん、パドック見たって当然解らない。そこを聞いてくる初めての人だ。」
弟「ある程度は教えてあげようと思うけど、来る馬を教えてって言われても答えられないよね。」
俺「こういう経験が無いわけではないのだ。」
弟「おお、師匠もなんだかんだ言って競馬歴は長いもんね。」
俺「『こっちが聞きてぇわ』って答えたな。」
弟「涙が出る正論ですね。」俺「長くやってようが初めてだろうが解らないモノは解らない。だから難しいし面白いんだと思う。それでやってる内に好きな馬や
騎手が生まれて、自分の好きな考え方ができたりする。ハッキリ言って簡単なレースなんて無いよ、未来人じゃないんだから
断言できる予想なんて存在しない。」
弟「よく
ツウさんが
競馬は簡単だって言ってますけど。」
俺「あれは以前にツウさんが言ってたよ、
簡単というのは当てることに対してじゃなくて、楽しむことに対してだって。」
弟「ああ、そういうことかぁ!!」
俺「でも、それを当てる度に言われるとムカついてしょうがねぇ。」
弟「あんまり素直なのもどうかと思いますよ・・・」俺「・・・大層なこと言わせてもらってますけど、俺もオフレコ馬券ってヤツ、何度か買っちゃったけどね。」
弟「いつぞやの茶番で自白してたね・・・」
俺「それでも基本は自分の予想なんですよ、そこは揺るぎない。だってその予想をするのが楽しいんだし、続けている内に好きに
なれた馬や騎手を応援できるのが楽しいんだから。」
弟「それが当然だと思いますけど。」
俺「そうじゃない人も居るってことさ。でもそれが間違いとも言えない。当たるかハズれるかが全てって意見も正解だ、それを自分
で考えるか他人に委ねるかで、他人の予想の方が確率が高いと判断して、自分の予想を放棄するのもある意味賢い選択なん
だよ。」
弟「極論だねぇ・・・」
俺「でもスタンスとしてはアリと言っても、自分の考え方は楽しむ側だ。それを勧める立場にはなりたくない。だから、初めての人
にも新聞の見方なんかは教えるとしても、
どの馬がイイかは自分で考えてごらんって言うの。きっとその方が楽しく競馬見れる
って、俺が決めつけちゃうんだ。」
弟「自分の正論がそれなんですもんね。」
俺「そして、初めてさんにはダービーが特別だなんて言っても通じないでしょ。だからそこはダービーに限らずにそう言いたい。
そうやって競馬を好きになってもらえたら、次第に自分でダービーの特別さを覚えてくれる。初めてではない人にとっては
再確認の場さ、改めて予想というものを自分のスタンスで純粋に楽しんでもらいたい。」
弟「うんうん。」
俺「予想に対し礼を言うってことの道理を考えるとさ、自分で予想をしていないか、自分の予想を曲げたかでないと礼は出てこない
と思うんだ。俺の予想は当たらないけど、見せることで他人の予想を曲げてしまう可能性はある。当然
逆神としてだけどさ・・・ 普通のレースならともかく、日本ダービーを特別な祭りと考えてるから、それも避けたいんだよね。」
弟「本当はダービーに限らずなんだろうけどね。」
俺「例によって
出走直前にツイッターでつぶやくというイヤガラセをします。」
弟「コレもまた恒例です。」
★そしてここもまた昨年同様、言わなくても解る目黒記念俺「昨年はこのレース見て泣いたんだよぉ。」
弟「
ヒットくん、かっこよかったね!!」
俺「俺にとってはダービーよりも想い出深いレースだ、今ここが続いているのも昨年の目黒記念でのヒットくんの勝利があったから
なんだよ。大好きなヒットくんの頑張りが、折れかけてた気持ちを奮い立たせてくれたんだ。」
弟「そんなヒットくんが再び思い出のレースで走るんですが・・・これが今年の初戦なんですね。」
俺「8歳になって間隔空けての初戦、枠は真ん中の10番、そして今年はトップハンデだ。」
弟「なんかキツそうだ・・・」
俺「恐らく、ヒットザターゲットという馬の特徴を知ってる人なら手が出せない条件になるだろうね。鉄砲があまり効くタイプではない
し、58kgでは勝ったことがない。そして何より周知されているのが内枠巧者って部分。」
弟「うん・・・走る条件としてまず内枠必須のイメージが強いです。」
俺「昨年はここで1番枠から勝利した。このレースの前には年が明けてから3戦していた。今年とは全く違う状況だよ。だから、そう
いったマイナス要因を積み重ねると、
ヒットザターゲットを知る人ならば予想からハズして当然だと思う。」
弟「うう・・・まさか・・・」
俺「でも俺は『ヒットくんが好きな人』なんだよね。」
弟「やっぱり師匠はそうでなくちゃ!!」俺「昨年あんな嬉しい思いをさせてもらって、今年はキツいだろうから印下げるなんてコトができてたまるかよ!!連覇を望むに
決まっているじゃないか!!」
弟「実際キツいとは考えてるの?」
俺「当たり前だ、かなりキツい。目黒記念は得意なコースのレースとは言え、さすがにこのブランクと斤量と枠のトリプルパンチで
連覇を望むのは普通は酷だよ。」
弟「そう見ますか・・・つまり、予想というよりは希望という。」
俺「・・・今更だけど、かなり変なコト言っていい?」
弟「変なコト。」
俺「ヒットくんウォッチャーとして、様々な彼の特徴は見てきた。そんな中で1番驚かされたレースが、実は昨年の札幌記念なの。」
弟「あのレースには確かに驚いたね。それこそ秋に向けての初戦でブランク空いてたけれど、ゴール前の鋭い脚にはビックリさせ
られましたよ。」
俺「あの札幌記念で
あれぇ?って思ったんだよ。正直あのレースは好戦できなくても何の問題も無いって思って見てた。本番は
秋のG1戦線であり、賞金も充分に持っているからこのレースはまず無理をしないだろうと。そして、そういう時のヒットくんでは
まともに走らなくてもしょうがないと思っていたんだ。」
弟「そしたらあの脚です、2着だったけど惜しかった。」
俺「めっちゃ単純なコト言っていい?」
弟「・・・なんでしょ?」
俺「・・・夏馬だよね?」
弟「!!!!!!!!!!」俺「ヒットくんが好戦したG1レースって宝塚記念と天皇賞秋なんだよ。距離も関係してるんだろうけど、その他のレースでも走る
場合が枠の他の条件でも結構限られているのが解る。最近は特にそうだ、暑くなってきた時期の良馬場のレースだよ。」
弟「だ、だから秋のG1で勝てないとか言うなよ!?」
俺「コース条件に惑わされすぎていた。ジャパンカップが1番合うと思っていたが
季節があってねぇ。」
弟「あのね師匠。」
俺「なんでしょう。」
弟「ヒットくんという子の可能性を自分でしぼませるなよ・・・」
俺「いや、これで解った。今年は宝塚記念が本番なのだ。」弟「目標がいつぞやのテロップに戻ったぞ。」
俺「やはりあのテロップは予言だ、秋G1はともかくとしてヒットくんの目指すレースが宝塚記念であるという啓示なのだ。」
神の啓示はまだ死んでいない
弟「・・・」
俺「だから始動戦がこの目黒記念なのだ。キツい条件が揃った中で、確かに勝つのは厳しいかもしれない。しかし宝塚記念を
本番に据え置いた今、ここは勝って目標に挑みたいですな。」
弟「なんというか、幸せそうでいいですね・・・」
俺「一応ながら運も強いぞ。完全に主戦として定着した小牧騎手、先週まで騎乗停止だったろ。その停止明けが今週というのも
運命なのである。」
◎ヒットザターゲット
〇モンドインテロ、マリアライト、サムソンズプライド、スーパームーン
馬単◎から 単◎俺「昨年同様、基本的に望むのはヒットくんの勝利のみ。相手はこんな感じだ。」
弟「連覇したらスゴイよね。」
俺「正直に言えば、もう8歳になったヒットくんに過大な期待をするのも酷かなぁとは思う。でもやっぱり大切な思い出をたくさん
くれた子だからね、できる限り応援するよ。そして、また今年も
ヒットくんのお祝いをしながら4周年を迎えたいよ。」
弟「叶うといいねぇ。」
俺「そうなったら贅沢が過ぎるかもしれないけどね。なかなか上手くいくもんじゃないだろうけど、やっぱり本気で期待している自分
も居るワケさ。そこにウソをつかずに応援したいな。」
弟「そんな師匠に敬意を表して・・・」
弟子予想
◎マリアライト
〇レコンダイト
〇クリプトグラム
▲モンドインテロ
▲タッチングスピーチ
三連複◎〇から 馬連◎から弟「ヒットくん、切らせて頂きます!!」
俺「デシちゃんなんか大キライ!!」弟「・・・そこは喜んで頂けるかと思ったのですが。」
俺「ひっく・・・だって、デシちゃんはヒットくんを応援してくれないってことでしょう!?」
弟「そうじゃないよぉ、単純に印をカブせるのもジンクス的にどうかなって思ったし、師匠が言っていた今回のキツさは素直に納得
できるものですから。」
俺「ふぐぅ!!」
弟「ヒットくんが今年も勝ったら、もうボクとしては参りましたと言うしかないですね。それはそれでウレシイことなんですよ。」
俺「ウソだ!!小牧騎手をダコールで奪う気なのだ!!」
弟「だこぉうだこぉう♥」俺「くそう!!こんな貧乳はキャンと言わせてしまうのだ、ヒットくん!!」
弟「言わせてみるがよいのだ!!」
★そして地方ダービーウィーク開幕、第一弾は佐賀、九州ダービー!!俺「日本ダービーが終わると同時に始まる地方ダービーウィーク、各地のダービーですからここは盛り上げていきたいね。」
弟「でも今年は昨年みたいなスターホースの名前を聞かなかったなぁ・・・各地にそういう馬は居ない感じですか?」
俺「そうだなぁ、昨年の様な突き抜けた存在はちょっと・・・」
弟「昨年は注目の存在が揃ってましたからね。岩手の
ロールボヌールに園田の
インディウムと・・・」
俺「そしてオヤコダカ。」
弟「悪夢が蘇るわ。」※オヤコダカとは・・・昨年の北海優駿で、単勝1.1倍の支持を受けてのスタート直後、阪野騎手を背負投げして競走中止した
二度とやらねぇ門別競馬が誇る芦毛の怪物なのである
俺「でもオヤコダカは今も頑張ってるぞ。ロールボヌールとインディウムは長期離脱したままなんだよな・・・」
弟「残念・・・」
俺「今年の各地方からは、そういう抜きん出た存在の話題が無い。それは残念かもしれないけれど、ひょっとしたら上位拮抗って
線もあり得る。それを見極められるのも地方ダービーだからね、しっかりと注目していきたいな。」
弟「それに先立っての初戦、九州ダービー。佐賀は地方の中では目立ったレベルの馬が出ない印象ですが・・・」
俺「まぁ、しょうがないんだよね。今年のメンツ見ても解るよ、有力どころは中央で全く話にならなかった馬が多い。」
弟「都落ち組か・・・」
俺「しかもその内の2頭が
コスモカットに
ウインヴォルケーノ。冠で何かを察しちゃうよね。」
弟「実に総帥の香りがしますな。」
俺「しかしながら、そういう元中央馬が圧勝をするのがお約束の佐賀なんだけど、今年の3歳は勝ちこそ許し続けてはいるが明確
とも言える着差になってないパターンが多い。コスモカットにもウインヴォルケーノにも食い下がれてるんだよな。」
弟「確かにそうだね。コスモカットは転厩後無敗だけど、前走は僅差だ。」
俺「ウインヴォルケーノも特別戦は走ってない。そう考えたら地方デビュー組にも充分期待できると思えるね。」
弟「そうなると目立つのが牝馬になりますね。
ドンプリムローズは強そうだ。」
俺「1番信用しやすいのが、元中央組よりもこの馬なんじゃないかって気がする。ル・プランタン賞の時計が秀逸だ。」
弟「うんうん、ここで1分59秒を切るのはなかなかですよ。」
俺「しかし、雨の影響が残った馬場で不安にもなる馬なんだよねぇ。土曜は終日不良馬場、回復しないだろ。」
弟「・・・さっきの感じだと、本命は元中央では無さそうだし、この口ぶりならドンプリムローズでも無さそうだけど・・・」
俺「レベル差が明確ではないだけに、ここは攻めちゃうぞ。」
◎ドンゲイボルグ
〇オダツ
▲コスモカット
▲ドンプリムローズ
三連複◎〇から うまふく◎から俺「真島騎手が復帰していきなりっていう。」
弟「本当にかなり攻めたな・・・」俺「
ドンゲイボルグは南関の今年の3歳の中でもそこそこの走りをしていた馬だよ。」
弟「ああ、なんか聞き覚えあると思った。でもその割には佐賀での成績が全然じゃないですか。」
俺「先行することはできるんだけどねぇ、どうも最後まで粘りきれないレースが続いている。着差を考えても絶望的な負け方してる
よね。」
弟「元々は強かったのかもしれないけど、凋落っぷりがかなり目につきますよ。」
俺「大丈夫だよ。」
弟「どうしてそう思えるの?」
俺「やっぱ兄弟よりは息子の方がカワイイっしょ。」
弟「きたねぇ予想だった。」俺「真島大輔騎手は、ドンゲイボルグの転厩先である真島元徳師の息子になる。そのドンゲイボルグにそれまで騎乗していた
真島正徳騎手は真島元徳師の弟、つまり真島大輔騎手の叔父だ。」
弟「すげぇ。一族なんだな。」
俺「ドンプリムローズも真島厩舎で、こっちに真島正徳騎手が騎乗している。元よりこちらが主戦ではあるし、真島大輔騎手は
南関でドンゲイボルグの手綱も握っていたから納得の采配ではある。問題はこの日が真島大輔騎手の復帰日であるという
部分だ。」
弟「父からの復帰祝いですか・・・」
俺「ちゃんと走ればここで全然通用するレベルの馬だと思うよ。対抗にしたのは、これもまた屋根変わりの
オダツ。なんかこの2人
の騎手がやたら浮いてるんだわ。」
弟「確かに吉原騎手が佐賀に居る違和感はあるよねぇ。」
弟子予想
◎ドンプリムローズ
〇コスモカット
〇ウインヴォルケーノ
〇スイシン
〇パイロット
馬単◎から弟「ちょっと申し訳ない気分になりながら、ボクはドンプリムローズと元中央で組んでみました。イマイチ把握しきれてないから
控えめにしときます。」
俺「控えめだけど馬単とか。」
弟「兄弟の縁もまた強しです、がんばれ叔父さん。」
俺「叔父さんだって甥っ子がカワイイだろ。」
弟「地方ダービーウィークの初日がこんな予想でいいのかと。」俺「さぁ、そういったワケで今日はおしまいです。これで明日はもう、
このブログを始めて4周年の日。5年目に入るんですね。」
弟「よく続いてるものですよ・・・」
俺「良いカタチで迎えられればいいな、記念日だもの。」
弟「こんな予想をしておいてよく言いますよね、そういうことを・・・」
俺「ともあれ、日曜はダービーデイ。冒頭に言った通り、自分に後悔のない予想を皆さんもしてくださいね。」
弟「お祭りなのです。」
俺「そして地獄の地方ダービーウィーク開幕です、
一緒に皆で地獄に落ちましょうね。」
弟「見捨てないで下さい。」※では4周年目記念回でまたお会いしましょう
↑PLEASE 1DAY 1CLICK EVERYDAY!!
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