俺「ナニすげぇな。」
弟子「ラニです。」俺「アメリカ三冠を戦い抜いて、最終戦のベルモントSで3着とは。」
弟「ユタカさんは勝ちたかったと悔しんでおられました、十分凄い結果なんですけどね。」
俺「なんとなく松永師の談話からも
ベルモントS狙いだったって部分は感じられたからねぇ。この米国三冠戦でここに本番を持って
くるというのは策士だよ、ハードなスケジュールのラストだからこそという照準に、環境への慣れを重ねるっていう。」
弟「徐々に着順を上げてきましたからね。」
俺「UAEダービーの時も充分に驚かされたんだけどな、この馬には。」
弟「あの時と印象は相変わらずな部分が多いけどねー、ゲートが良くないところとか。」
俺「そうでもないよ。」
弟「お、師匠は変わったと見ますか。」
俺「ナニはおとなしくなったよ。」
弟「ラニです。」俺「間違ったコトは言ってないつもりなんですけど。」
弟「怒られてしまえばいい。」
俺「だって米国遠征ではそういうウワサ聞かなかったよ?ドバイでは
クレイジーホース呼ばわりされてたらしいのに。」
弟「その部分から離れてあげてください!!」俺「その部分ってどの部分?」
弟「このやろう・・・」
俺「でもさ、ラニの本当に凄いところは米国では当たり前である
ラシックスを全く使用せずに三冠戦を戦い抜いたことにあるんだ
よね。まぁラシックス自体にドーピング効果みたいなものがあるわけじゃないんだけどさ。」
※ラシックス血圧を下げ、肺出血等のトラブルから競走馬を守る薬品。と言えば聞こえはいいのだが、元々は利尿剤。
その為、他のドーピング薬品の使用を隠蔽する手段にもなるとされ、日本や欧州の競馬界では禁止薬物と
定められている。これが原因でアメリカの馬があまり海外遠征しないとも。
俺「正直、悪い薬品ではないと思うんだけど、どうも依存症っぽい感じになっちゃうのも否めない様な気がするんだよな。」
弟「他のドーピングを隠せちゃうってのがネックなんでしょうけどね。」
俺「これによって守られる馬だって居るんだと思うと簡単な問題ではないんだけど、無くても戦えるんだと証明したラニは、世界の
競馬界で賞賛を受けることになったんだ。」
弟「ほおお、すごいぞラニ!!」
俺「でも『凄十』は使ってる。ほら、あの、スポーツ
新聞とかの広告でよく見るアレ。」
弟「『彼、どうやら飲んだらしい』じゃねーんだよ!!」俺「いやダメだな、凄十は。多分カフェイン入ってる。」
弟「もうそのネタはやめたげてよぉ!!」
俺「しかしここからまたユタカさんは英国に渡り
エイシンヒカリと共にロイヤルアスコットを駆けるんだから、ユタカさんが凄十を
飲んでてもおかしくはないと言えよう。」
弟「今度はユタカさんが矛先に・・・!!」
俺「イスパーン賞の勝ちっぷりから考えても、ライバル達の相次ぐ回避で小頭数なったプリンスオブウェールズSでは恐らく圧倒
的な一番人気に支持されるだろ。」
弟「またあんな勝ち方しちゃったら、もう本当に怪物ですよね。ヒカリさん。」
俺「勝ち方次第では、その画像に『彼、どうやら飲んだらしい』を組み
込んでも違和感ゼロになるだろうな。」
弟「やらなくていいですからね!!!!!」★プリンスオブウェールズSは深夜ですよ、その前に関東オークス俺「
バルダッサーレの東京ダービーから一週間、やっぱりフミオさんも悔しかったみたいだ。」
弟「
アンサンブルライフは惨敗してしまいましたからね・・・」
俺「いや、自身の敗戦以上にこの結果がね。フミオさんにしてみれば
大井が産んだもう一人の帝王とも言える存在とデビューが
一年しか違わないんだから、その時代を振り返った時に今年の結果というのは複雑に思えて当然なんだよな。」
弟「もう一人の帝王?」
俺「
ハイセイコーね。ハイセイコーのデビューは1972年、フミオさんのデビューは1973年なの。フミオさんがデビューした1973年の
10月にはもう中央で競馬ブームを起こしていた真っ最中、そりゃもう誇らしい存在だったに違いない。」
弟「なるほどなぁ。
オグリキャップと並ぶ、打って出る側にあった地方の代表ですもんね。」
俺「地方馬で中央馬に勝つ、これがここまで難しいことになるとはね。でもフミオさんらしいのはさ、今年のバルダッサーレの勝利
に対し、こういう馬が居たらこんなローテの勝利を阻めたって馬に
フリオーソと
ボンネビルレコードを挙げたんだよ。」
弟「ボンちゃん!!」
俺「やっぱりボンちゃん大好きだったんだなぁと。そして、それだけボンちゃんは凄い馬だったんだなぁと改めて思い知らされた。」
弟「ボンちゃんやフリオーソや
仙人様みたいな存在が本当に望まれますよね、
ソルテくんや
ハッピースプリントも居るけどさ。」
俺「・・・こんな話をしといてなんだけど、そんな東京ダービーの翌週にこのレースの予想はキッツイよな。」
弟「・・・南関の3歳牝馬最有力組は東京ダービーに出ちゃいましたからね。」
俺「・・・中央決着でしょうねぇ。」
弟「なんでこんな話をしたんだと言いたくなるな・・・」俺「いやいやいやいや、この関東オークスってレースはねぇ、過去の傾向を見りゃ解る通りに地方のダートをナメた中央馬の間を
地方勢が埋める可能性が高い、いわば
3歳牝馬限定のステイヤーズSですから!!」
弟「そうは言っても、
リンダリンダも
モダンウーマンも居ないんですけど。」
俺「正直に言うけどさ、もうこの時点でちょっと察しちゃうよね。」
弟「・・・何を?」
俺「牝馬にとって、東京ダービーがどんだけチャンスに思えていたかと・・・」弟「やめてくれって言ってるんだよぉぉ!!」俺「ま、考え方次第だ。中央は強くても牝馬限定ならばと見るか、それとも同じ地方の牡馬相手に戦った方がチャンスだと見るか
だと思うよ。まずこの川崎2100mって環境で潰し合いを中央同士が見せたら掲示板拾いの目的でどうにかなるかもしれない。」
弟「・・・地方組は最初から勝ちを捨ててるっていうのか。」
俺「そりゃそうよ、バルダッサーレの前でゴールした馬が居るもん・・・」
弟「いや、それはボクもね、流石に解ってるんですよ・・・」俺「はぁ~・・・」
弟「・・・こういう馬で本命カブりたくはなかったけどね、仕方ない。」
俺「・・・は?」
弟「
アルセナーレが本命って言いたいんでしょう。」
俺「アルセナーレ。」
弟「連勝してバルダッサーレに勝って、ここに進んできたってだけで本命に推す理由としては充分でしょうし。」
俺「切っちゃった。」
弟「はあああああああああ!?」俺「確かに連勝の勢いと、東京ダービー馬相手の勝利経験は強みだと思うけどさ。」
弟「いくらなんでもここで中央馬切りする必要は無いんじゃないの!?」
俺「そこまで強気な判断でもないよ。大野騎手は南関で強いし、
ホワイトフーガに続く連覇の可能性も濃厚に思えるよ。」
弟「だったら何でわざわざこの馬を切ったりするんですか・・・」
俺「関東オークスのセオリー、それは
逃げ切りだ。」
弟「・・・多分アルセナーレが逃げるでしょう。だって逃げ切って連勝してるんだから。」
俺「戦法にセオリーが傾き過ぎてて、馬の能力に目が行きにくいメンバーだとも思えるんだ。そしてまず、今回は大野騎手に不安
を感じてしまう部分もある。」
弟「さっき南関で強いって言ったじゃん。」
俺「ペースを読むのが上手いんだよね、地方レースでの仕掛けどころが絶妙な時にそう感じる。だからこそ不安なの。」
弟「意味が解りませんよ・・・」
俺「大野騎手って南関で逃げ切ったことがないんだよ。」
弟「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」俺「他人の作ったペースから判断してレースを進めるのは得意だけど、どうも自分でペースを作るのには慣れてない気がするん
だよね。昨年のホワイトフーガだって、道中で手応え確かめて1周目のスタンド前で仕掛けての先頭策だ。最初からハナを切る
のとは全然違う。」
弟「そういう読みをしましたか・・・」
俺「アルセナーレは2戦連続して逃げ切ったろ。つまり、この馬にとって逃げが最良の作戦になるから今回も当然逃げの一手だ。
そうなるとこの2100mという距離でスキが無くなる。連勝中の馬を連勝した内容と同じく楽に逃がすワケにはいかないでしょ。
他の中央陣営にとってはまずこの馬に楽をさせないことが先決だ。」
弟「理屈は解らなくもないね、楽をさせてはいけない馬であることは間違いない。ただレース内容を考えると、いくら他の陣営が
そう考えてもどうかなぁって思えるよ。強いて言えば地方の砂に戻ってきた
タイニーダンサーには逆転の目もありそうかな。
鞍上は戸崎騎手、中央のレースを度外視すれば見直せます。」
俺「サウスヴィグラスだぞー、2100mはベストな条件とは言い難い。」
弟「タイニーダンサーまでそんな扱いかよ・・・」
俺「そういえばさ、エイシンヒカリの出るプリンスオブウェールズS、5頭立ての可能性が大きくなっちゃったみたいで。」
弟「どうして突然そっちのレースの話題に切り替わるの?」
俺「
一連の流れというのも関係してくるものでしょう。どうも馬場悪化を理由に
ザグレイギャッツビーがスクラッチする方向に向いて
いるらしい。俺としてはエイシンヒカリvsザグレイギャッツビーなのかなと思っていただけに残念だよ。」
弟「あんまし海外馬は詳しくないけど・・・」
俺「ベルモントSからの流れだ。ここ最近もよく言っていたけどな、やたらと
芦毛馬が活躍している。ザグレイギャッツビーもエイシン
ヒカリも芦毛だ。」
弟「ベルモントSからの流れって・・・ラニは頑張ったけど3着だよ。」
俺「お前あのレースちゃんと見てねーだろ、ラニばっか見てて。
いやらしい子。」
弟「ラニに注目していたのは認めますが、変な意味にしないでください。」
俺「ベルモントSは芦毛ワンツースリーだぞ。」
弟「そうだったっけ!?」俺「1着の
クリエイター、2着の
デスティン、そしてラニ。皆芦毛馬だ。この流れがエイシンヒカリに味方する。ザグレイギャッツビー
にも流れがあったんだが、向こうでは馬場悪化のスクラッチは常識的だからねぇ。」
弟「確かに一時その流れは続いてましたけど・・・東京ダービーもエプソムCもマーメイドSも全然芦毛とは関係無い結果だったよ。」
俺「その中のどのレースにも芦毛馬居なかったんだもん。」
弟「出てりゃ勝ってたとでも言いたいのか!?」俺「もったいない。
クランモンタナがエプソムCに出ていれば・・・」
弟「そこで何故クランモンタナ。」
俺「この流れを関東オークスで切ってしまってはいけないのだ。エイシンヒカリに繋げる芦毛ワンツーで勝負なのだ!!」
◎ブライトリビング
◎ディーズプラネット
▲ワカチナ
▲タイニーダンサー
3連単◎1,2着→▲3着 うまふく◎同士弟「その2頭、芦毛なんですね・・・」
俺「いずれもクロフネの血を引く芦毛。アルセナーレもクロフネ産駒だけど芦毛じゃないのでネ。」
弟「扱いがおかしい。」
俺「どちらも逃げは打たないだろうし、恐らくアルセナーレにプレッシャーをかける役回りは戸崎騎手が買ってくれる。このメンツ
ならば勝ちに来る競馬をするだろうからな。
ブライトリビングはタイニーダンサーの出方を見ればいい、
ディーズプラネットは
もっと消極策でいい。そこまで力量差らしいものを感じないのなら、ここは漁夫の利を狙うレースでいいのだ。
ワカチナは
更なる漁夫の利狙い。距離が伸びることを歓迎できる数少ない馬だと思うね。」
弟「・・・それでそのまま先行した2頭でのゴールとか考えないんですか?」
俺「だってアルセナーレもタイニーダンサーも鹿毛
だもん。芦毛じゃないんだもん。」
弟「要するに、それが決め手なんですね・・・」弟子予想
◎アルセナーレ
○ブライトリビング
○ディーズプラネット
○タイニーダンサー
3連単◎1着→○2,3着 弟「素直に行きます、エイシンヒカリに繋げる勝利と言うのならアルセナーレの逃げ切りで!!相手は中央のみで固めます!!」
俺「またそういうコジ付けをする。」
弟「師匠に言われたくないんですけど。」
俺「まぁ、どっちに転んでもエイシンヒカリにプラスと考えられる結果だからね。」
弟「でもタイニーダンサーが勝った場合はどう考えれば。」
俺「やあやあ、そして木曜は地方ダービーウィーク
最終戦、兵庫ダービーだよ!楽しみだね!!」
http://tiltowait0hit.blog.fc2.com/blog-entry-1211.html関東オークスの予想
では、わたくしも弟子ちゃんと同じく、
◎アルセナーレで(照)
楽をさせたくなくとも、この距離で強気に来れそうな馬もいないでしょう。
〇タイニーダンサー
戸崎が前を射程圏に入れながら番手に付けばベストウォーリアしちゃいますよ。ニヤリ
▲ポッドガゼール
△ミスミランダー
△ワカチナ
他中央馬が怪しい感じもするので穴に地方馬を。
鞍上赤岡なら押さえねばならない。
相手なりにしぶといミランダー。
東京プリンセス賞最先着のワカチナまで!
3連複
◎→〇▲△△
3連単
◎→〇▲→〇▲△△
関東オークスの芦毛馬勢…。
ザグレイギャッツビーは回避濃厚とされていましたが、どうやらスクラッチしないみたいです。
アメリカ競馬における【レース当日のラシックス投与】は、めんどくさそうな議題ですからね…。
米国移籍したフリントシャーさんも、移籍初戦からさっそくラシックス投与されてましたし…。
ただ、ラシックス未使用のラニが毎レース着順を上げたのに対し、
3冠目でガス欠になったエグザジャレイターの例。
(利尿作用で体内からミネラルが多く失われるため、
ラシックスがレース後の回復を遅くするという説が存在する。)
そして、ラシックスを使用せずともロイヤルアスコットで勝利したテピンの例など、
最近はラシックス投与反対派の追い風になりそうなケースが目立ってきてますね。
初めましていつも楽しみに見ています。
悪い見本様を知ったきっかけは小悪魔競馬でした。そんなことはさておき
ラシックスは通称ラッシーで減量するためにアマチュアボクサー御用達の薬だったんですが、競走馬にも使用していたとは⁉
明日のダービーweekを締め括る兵庫ダービー予想も楽しみにしてます。ほんとの締めくくりは黒潮ダービーなのに。。
わあい、ざくろさんが当てた!!すごいね!!おめでたう!!
(プリンスオブウェールズS直前なので雑)
なるほどお!!ラニはすごいんだね!!
(プリンスオブウェールズS直前なので雑)
それはそれは、結構前からありがたう!!アシックスは靴だね!!
(プリンスオブウェールズS直前なので雑)
コメントの投稿