俺「帝王賞から丸一週間の間隔を空けちゃいましたけど、この間に競馬界では多くのニュースがありましたね。」
弟子「その多くは残念なニュースになってしまいますが・・・」
俺「引退と訃報だもんね・・・」
弟「引退馬の中では
ドゥラメンテが、結局あの宝塚記念ゴール後の怪我が原因で引退という無念な結果になってしまったのが・・・
なんとも言えないですよね、こういうことって。」
俺「他に引退が報じられた馬は年齢が年齢だからな。ドゥラメンテには戻ってきてほしかったよね。」
先週から今にかけて現役引退が報じられた馬達
・ドゥラメンテ
・ルルーシュ
・ペルーサ
・カキツバタロイヤル弟「
ペルーサの引退も衝撃でしたけどね。」
俺「ペルーサ、
ルルーシュ、そして南関の
カキツバタロイヤルは長かった現役生活に幕を降ろす。ドゥラメンテは不慮の事故だ、
だから感じる寂しさが全然違うんだよな。」
弟「そうですねぇ・・・」
俺「とりわけ、ペルーサは本当に多くの競馬ファンに長い間愛された馬だ。ドゥラメンテの引退に対してはショックを、ペルーサの
引退に対しては寂しさを感じた、個人的にはそういう言い方になるかな。」
弟「カキツバタロイヤルが居なくなっちゃうのも寂しいな、すごく見覚えた顔だもの。」
俺「地方ファンにとっては誇りだからね、よく10歳まで一級戦で走りぬいたよ。」
弟「師匠がこないだボソッと言ってましたけど、長く無事に現役を続けられる馬を好きになれて、その馬を応援し続けられることって
本当に凄いことなんだなって思います。」
俺「そうだろ。よくぞ
ヒットくんを愛したぞ俺と言いたい。」
弟「よくぞ
だこーを愛したぞ、ボク。」
俺「そして、引退する中央3頭は種牡馬になる予定ってことでね。彼らを愛した人は次の夢をまた繋ぐんだ。」
弟「産駒に期待できるってイイですよね。」
俺「そして好きだった馬の産駒デビューを見て、
自分の年齢を感じるんだ・・・」
弟「その切ないイメージはしない様にしましょう。」俺「ああ、俺も
もうハタチかぁ・・・」
弟「いつまでハタチなんだろう。」
俺「しかしね、気が早いけどやっぱり産駒に面影を求めたいって望んじゃうワケさ。ドゥラメンテだったら
産駒にもあの歩き方をして ほしいなとか、ペルーサだったら
父親譲りな破天荒さを見せてほしいなとか。」
弟「わかるわかる。」
俺「これから彼らは、次の皆の夢を叶える仕事をすることになる。だから競走馬としての現役を去るのは寂しいけれど、種牡馬と
してこれから頑張ってと送り出してあげるのも大事なのだ。」
弟「うんうん、お父さんとして頑張ってほしいです。カッコイイ子を見たい。」
俺「本当に悲しいのは、やっぱり旅立ちだよねぇ・・・」
先週から今にかけて訃報が報じられた馬達
・マーベラスサンデー
・キンググローリアス
・ファレノプシス俺「季節の変わり目はこういう訃報が届くことが多い、気温が昨月末から変わりまくったからなぁ・・・」
弟「でも皆、第二の仕事もやり遂げての旅立ちです。ちゃんとねぎらって送ってあげないと。」
俺「そうだねぇ、3頭とも長い間本当によく頑張ってくれたよ。でも
マーベラスサンデーは悔しいだろうなぁ・・・」
弟「なんで?」
俺「同じ時期のライバル2頭、
サクラローレルと
マヤノトップガンよりも先に旅立ちたくはなかっただろうなーと。」
弟「師匠、師匠。」
俺「なぁに?」
弟「ハタチ設定。」
俺「おおっとぅ。」弟「いやぁ、その分2頭に長生きして頂きましょう。」
俺「そうだね、俺より年上だけれどもさ!!」弟「ボクは
ファレノプシスがねぇ・・・リアルタイムで見れていたワケじゃないけど、あのラストランになったエリザベス女王杯は何度
も見たレースなんです。凄く好きなレースでね、ああいう引退劇を
キズナもできたら良かったのになぁーって思っちゃった。」
俺「そっか、ファレノプシスとキズナってキャットクイル母さんの長女と末弟なんだよな。」
弟「ボクの場合、知ったのはキズナが先なんだよね。」
俺「俺も俺も俺も俺も。」
弟「ハタチですからね。」俺「ファレノプシスは産駒がここまで大活躍してはいないんだけど、女の子を多く産んでるからね。牝系でまだまだ夢は繋がってる
んだよ。」
弟「母の血もまた強しなのです、天国で娘達に幸あることを願ってほしいです。
キンググローリアスさんは・・・ごめん、ボクはよく
存じてないので何とも・・・」
俺「
ワンダースピードって知らないっけ?
ワンダーアキュートの4つ上の兄ちゃん。兄弟揃って超がんばったんだよ。」
弟「いや、あんまし・・・」
俺「個人的にはキンググローリアスの子と言えば
ボールドエンペラーなんだけど。」
弟「ボールドエンペラー。」
俺「
スペシャルウィークが勝ったダービーで、人気の一角だった
セイウンスカイをブチ抜いて府中に悲鳴を挙げさせた14番人気の
馬でさ・・・」
弟「師匠。」
俺「も、もちろん当時に見ていたワケじゃないよ!?」
弟「で、ですよねぇ♥ 師匠ったら知ったかぶりなんだからぁ♥」俺「・・・あんまり辛気臭くするのもどうかなと思ってだな。」
弟「・・・やりすぎはよくないな。」
俺「やっぱり彼らに一番言わなくちゃならないのはお礼だと思うんですよ。こんなに長い間、楽しませてくれてありがとうって。」
弟「それだけの思い出をもらった人がたくさん居るハズですからね。」
俺「競馬ってこういうコトの繰り返しが、自分の中で数珠みたいに繋がっていく部分もあるじゃん。競走馬として応援して、引退を
寂しく感じて、その馬が今度は親になって、産駒を応援して、その流れの途中で悲しい別れもあって、その流れが一本じゃなく
何本もあって・・・それがずっと続くことが観戦する側としては幸せになるっていう。」
弟「あの
オグリキャップや
メジロマックイーンが作った流れだってまだ続いてるんですもんね、母の父として。」
俺「そうやって続いていくことを願おう。競走馬を引退する馬達には産駒を期待したり、果たせぬ夢をその兄弟達に期待したり
できる。旅立った馬達にはその血を延々と繋いでくれる存在を期待したりできるんだからさ。」
弟「ちゃんとねぎらって、お礼をして送ってあげましょう。」
俺「ペルーサ、ルルーシュ、カキツバタロイヤル、そしてドゥラメンテ。現役お疲れさまでした。いいレースをたくさん見せてくれて
ありがとう、いい産駒に恵まれるといいね。カキツバタロイヤルは新天地でゆっくりしてくださいな。」
弟「お疲れ様でした!!」
俺「そしてマーベラスサンデー、キンググローリアス、ファレノプシス・・・立て続けの訃報には驚かれてしまいましたが、本当に長い
間、競馬を盛り上げてくれてありがとうございました。これからも皆の血がターフで生き続けることを願います、今はゆっくりと
休んでください。名馬たちに、合掌・・・」
弟「合掌・・・」
弟「・・・この流れの後だと非常に言いにくいんですけど。」
俺「ん?」
弟「ボクとしてはすっ飛ばされた感があるのですが。」
俺「何をだよ。」
弟「・・・帝王賞をユタカさんとコパノリッキーが制しましたよ。」
俺「ああ。」弟「ああって貴様・・・」
俺「すばらしい勝ち方であった。
デシちゃんは三連単を当てられましたね、おめでたうございます。」
弟「やはり帝王はユタカさんなのです、
コパノリッキー凄い強かったんだぞ。」
俺「前の潰し合いを見ながらのレース、その流れであの突き放し方だからな。」
弟「まぁ、おめでたいのですが一つ問題が。ボクはあのレースで三連単を取ることができたんですけどもね、
配当6900円。」
俺「すばらしい。」
弟「ふと思ったんですけどね。」
俺「なんでしょう?」
弟「コレが今年のボクらの最高配当だよね?」
俺「はっはっは、そんなバカな。マジっすか。」弟「まず今年はここまで一本も万馬券を取れていないんですよ、それでボクとしても久々に馬券らしい馬券になったと喜んでいた
のですが、どうも師匠の予想と合わせてもコレが今年の最高配当になるのではないかと。」
俺「・・・マジで?」
弟「師匠の思い当たる、今年の自分の最高配当は?」
俺「・・・2月のクイーンCの三連複かな?アレ、そこそこ付いただろ。」
弟「
6160円ですね。」
俺「・・・」
弟「ちょっとコレは競馬ブログとしてマズイのではないかと思うのですが。」
俺「・・・このレースの予想の前に、そんな話をされ
てもだな。」
弟「ごめんなさい、本当にごめんなさい。」★固いだろうけど固めにくいぞ、スパーキングレディーカップ俺「・・・このレースからは万馬券出ないと思うぞ。三連単だって6900円超えないだろ。」
弟「やっぱりそう見える?」
俺「荒れないでしょー、もう敢えて言うけど
妙味クソ食らえだよ。」
弟「ここまでウケ狙いじゃない感じの言い方も初めてかもしれないな・・・」
俺「まだ3歳戦なら荒れる可能性も解るけども、古馬の交流牝馬戦で地方勢がこのメンバーだ。まだ
ララベルや
ノットオーソリティ が居たり、中央組で格上挑戦してきた馬が居たりしたら組み合わせ次第で高配当狙いの予想ができたかもしれないけどな。」
弟「そうだよねぇ・・・」
俺「4頭立てじゃんか。」
弟「コレも久々に聞いた。」俺「
ブルーチッパー以外の地方勢には申し訳ないけど、そう言わざるを得ない。中央からの3頭とブルーチッパーをどう絡めるかと
言えるレースになるんじゃないの。」
弟「やはりブルーチッパーの食い込みは考えた方がいいと。」
俺「当たり前だろ。そもそも4頭立てとは言ったけど、ここで突っ込める様な馬券は俺には買えない。だから妙味クソ食らえと敢えて
言ったんだよ。」
弟「そう考えてるのか。」
俺「まず単勝が大口で買えない。そしてうまふくも大口で買えない。4頭立てと言ってる時点で三連複も大口で買えない。せいぜい
元払い覚悟で
ヴィータアレグリアの複勝ぐらいしか投入不可能だが、んなことできるワケがない。」
弟「ヴィータアレグリアの馬券圏内は固いだろうと見ているのですね。」
俺「それ以外はどう転ぶか解らないよ。それでどう考えてもこの4頭で決まるとなるとオッズは低い。点数も絞らなきゃ。」
弟「
ホワイトフーガはどうなんでしょうか、前走はさきたま杯で5着です。」
俺「・・・そのホワイトフーガと
タイニーダンサーの位置付けが難しいんだよ。」
弟「ほほう。」
俺「どっちも、勝つ可能性も4着の可能性も持ってると思うぞ。」
弟「わからなくもない気がするね・・・」俺「この辺は言わなくても解るよね、ホワイトフーガは斤量と枠、そしてエビちゃんへの乗り替わりが不安。タイニーダンサーは
古馬戦初挑戦で通用するのか、そして戸崎騎手がヴィータアレグリアの方に騎乗している部分を考えると不安。」
弟「実に解りやすい不安点を持ってますね・・・」
俺「単純にヴィータアレグリアがブルーチッパーには負けることはないだろう、とは思っている。マリーンCでは楽に逃げを打たせ
ておいてゴール前差し切り。他の中央組の出足も悪くブルーチッパーにとって最良の展開に持ち込んでの敗戦と見るなら、
もっと圧をかけてくるであろうホワイトフーガやタイニーダンサーの居る状況で逆転できるスキは無くなる。むしろそういう状況
はヴィータアレグリア側が望む展開なんじゃないか?」
弟「でも、そのホワイトフーガとタイニーダンサーは不安点から4着に消える可能性も見えると。」
俺「エビちゃんはかなりマズイな。」
弟「かわいそうなエビちゃん。マズイんだって。」俺「地方で最も信頼を置きにくいベテランの一人、それがエビちゃんなのである。」
弟「なんで大野騎手じゃないんだろうとは思いますけど・・・」
俺「川崎が苦手というワケじゃないんだけどな。どうも毎度騎乗が両極端な印象がある中でトップハンデはマズイ。」
弟「ホワイトフーガ自身も長い距離で強いという印象がありますからね、まずスピードについていけるか。」
俺「そういう意味では世代的に不安はあってもタイニーダンサーは軽斤量で、川崎戦を連続で走れるし、鞍上は元大井の雄である
内田騎手。距離短縮は大歓迎の血統だし、例え鞍上が変わったと言っても勢いでどうにかなってしまうかもしれない。」
弟「ほほう、つまりタイニーダンサーを・・・」
◎ホワイトフーガ
○ヴィータアレグリア
▲ブルーチッパー
△タイニーダンサー
三連単◎→○→▲△(▲厚め)俺「エビちゃぁあぁあぁん。」
弟「言ってるコトとやってるコトがメチャクチャだよ!!」俺「なんだかんだ言っても戦ってるレースのレベルが違うんだよ、ホワイトフーガは。前走は久々明けで忙しい流れを経験させられ
てるんだから距離は問題ないハズ。正直言ってヴィータアレグリアは、まだこの辺りの歴戦のグレード牝馬と比べると一枚は
見劣るんだよな。
アムールブリエや
トロワボヌール、ましてや引退した
サンビスタに勝てる印象ではないんだ。」
弟「その辺りを引き合いに出すと、そうかもしれない気はしてくるね。」
俺「エビちゃんはねぇ、なんかこう・・・がんばってほしいねぇ。」
弟「騎手不安をフワッフワな感じでごまかされるエビちゃん。」俺「エビちゃんは大丈夫。
ノリさんじゃないから。」
弟「その言い方もまたヒドイと思うのですが・・・で、タイニーダンサーは打って変わって薄い印扱いなんですけど。」
俺「関東オークスでは中央で敗れた相手に逆転しているけどね、やっぱりあのレースは特殊だよ。2着に
ミスミランダーが来てる
辺りでも解るけど騎手の技術が強く出たレース。その点で内田騎手に不安は無いけど、タイニーダンサー自身が中央で喫した
敗戦を考えたら、マイルなら余計に先輩牝馬に勝つのは難しいのかなと思えるね。そう考えてのこの印順だ。」
弟「ボクはその騎乗技術にかけてるんですよね、できれば南関先輩の内田騎手が戸崎騎手をギャフンと言わせてほしいところ
ですけど、この元南関ジョッキーズに期待しちゃいます。」
弟子予想
◎ヴィータアレグリア
◎タイニーダンサー
▲ホワイトフーガ
▲ブルーチッパー
三連単◎1,2着→▲3着俺「エビちゃんかわいそう!!」
弟「アンタさっきマズイって言ってただろぉが!!」俺「こんなコムスメにナメられてしまうエビちゃんが不憫で不憫で・・・」
弟「・・・ホワイトフーガですよ。とにかく距離に不安があるんです、1800m以上とそれ未満では信用の度合いが全然違う。58㎏って
斤量だって未体験でしょう?いくら強くてもここでは厳しい様に見えるよ。」
俺「そこに更にエビちゃんだから。」
弟「・・・」
俺「エビちゃんかわいそう!!
否定されない!!」
弟「・・・・・・・・」※エビちゃん・・・
2着だけはダメだからね・・・
http://tiltowait0hit.blog.fc2.com/blog-entry-1219.htmlスパーキングレディーカップの予想