マコーリーのこと

マコーリー


★園田のアイドルでした

俺「正直に言いましょう、マコーリーのことを当ブログでは一度も取り上げたことがありません。」
弟子「そうなんですよねぇ・・・」
俺「本日の昼過ぎ頃だったかな、ツイッターを見てたら地方競馬ファンの皆様が悲しみに暮れておられた。理由は彼、マコーリーの
  訃報でした。」
弟「園田で誘導馬として、長きに渡り愛されてきたアイドルなんですね。」
俺「名前は何度も聞いたことがあったんだけどさー、特に気に停めてなかったんだよな。」
弟「うーん、園田の誘導馬ってだけの情報では気に掛からないかもしれませんね。」
俺「いや、過去に飛天龍翔さんがマコーリーについてコメントしてくれてるんだよ。誘導馬を引退する時にさ。」
弟「そうだったんですか。」
俺「ただ、その時も正直ふーん程度で流してしまった。」
弟「なんということを・・・」

俺「どうやら昨年の秋の天皇賞に、ヒットくんの登録が無いことが
  余程ショックだったと思われる。」

弟「その時でしたか・・・」


俺「・・・どうしても馴染みが持てないとねー。」
弟「現役時代を知っているとか、実際に逢ったことがあるとか、そういう繋がりでもあれば良かったんですが。」
俺「園田には一度も行ったことがないよ。」
弟「ですよねぇ。」
俺「キレイ事を言うのはよそう、正直に言う。俺はマコーリーのことは知らないも同然なんだよ。」
弟「はい・・・ボクもそうです・・・」
俺「そんな彼が天国に旅立った。ハッキリ言うが、俺はこういう時だけ追悼の意を表す類の輩にはなりたくない。そういうのは嫌い
  だよ、大して知りもしないのに、知ったかぶって追悼したがるタイプにはなりたくない。」
弟「追悼厨って言葉があるらしいな・・・」


追悼厨とは・・・
亡くなった人間が登場・あるいは関係する追悼動画以外の動画で、条件 反射の如く追悼の意を表している厨房の事である。
主に有名な声優・歌手・エンター テイナー・クリエイターが関わる動画で多く見られる、というか必ず一人か二人は沸いて くる。


俺「でもね、本当に彼のことを偲ぶ声がスゴイんだよ。特に現地に近い人の悲しみ、そして感謝がひしひしと伝わってくる。」
弟「SNSでもかなりの方が嘆いておられます、愛されてたんだね・・・」
俺「そういう方々の声から伝わってくるものがある。こんな素晴らしい馬が園田にいたことを知ってもらいたいという気持ちだね。」
弟「そうだね、園田の人たちの誇りであり自慢だったんだ。」
俺「この気持ちを現在進行形の時に掴めなかったのは情けないよ、何せ初めて知ったのが飛天龍翔さんが教えてくれた誘導馬
  引退の時だもの。でも、その後もマコーリーは園田競馬場を見守り続けたんだ。もっとちゃんと見るべきだったな。」
弟「それだけ、別れを惜しむ声がそれまでに比べて大きいから、今になって気付かされたのでしょう。」
俺「そういうことなんだろうね。本当に皆、悲しそうだったから。だからね、改めて今更だけど、マコーリーのことを知ろうと思ったん
  だ。知って、園田の方々の誇りと自慢を読者さんにもおすそ分けできればいいかなーと思ってさ。」
弟「うん、ボクもどんな馬だったのか知りたいな。」


★世界一の誘導馬、マコーリー

俺「マコーリーはね、競走馬として走ったことがないんだ。競馬学校の練習馬だったの。」
弟「あら、園田で走ってたワケじゃないんですか。」
俺「誘導馬デビューも実は京都なんだって。」
弟「なかなか数奇な経歴の持ち主なんですね。」
俺「園田に来たのは今から16年前、そこから15年間に渡り園田で誘導馬として頑張り続けたんですよ。」
弟「確か、非常に高齢な方であるとお聞きしておりますが・・・」
俺「今年で31歳を迎えていたんだよ。」
弟「ってことは30歳まで誘導馬やってたの!?現役で!?」
俺「もちろんその頃には衰えが顕著だったらしく、歩様にも力が無くなっていたそうだ。そりゃそうだよな、人間で言えば100歳を
  越えるとも言われる年齢だもの。」
弟「えっと・・・見方を変えるとそれは、かわいそうとも言えるのではないでしょうか。」
俺「そうだねぇ。そんな年齢までお仕事させるなんてヒドイ、そういう言い方もできてしまうだろう。」
弟「うん、ちょっとそう思っちゃった。」
俺「そもそも誘導ができてしまう時点で奇跡なんだよなぁ。実際、引退して1年で旅立ってしまったんだから現役ならではの覇気
  というのもあったかもしれないよ。」
弟「最後の最後まで自身がプロフェッショナルであることを望んでいたのか・・・」
俺「誘導馬であることで、自分の老いと戦うことができていたのかもしれないよね。実際マコーリーは誘導に際して一度も問題を
  起こしたことがないどころか、イヤそうな素振りをしたこともないんだって。」
弟「偉いですねぇ。」
俺「そんなマコーリーはファンサービスも上手だったそうだ。改めて見ると本当に穏やかな表情の馬なんだよな、真っ白くなった
  芦毛に映える黒くてつぶらな優しそうな瞳。それこそフジノウェーブが仙人様って呼ばれていた様に、マコーリーもまた何かを
  悟った仙人様って佇まいだよ。」
弟「本物の仙人様だ・・・」
俺「やっぱりね、これだけの高齢で頑張り続けた姿こそが彼への愛情を大きくしたんだと思うんだ。」
弟「競走馬でも高齢馬は応援したくなりますからね。」


俺「園田の血気盛んなガラの悪いおっさん達も、
  マコーリーの前では静かにしてたとか。」
弟「なんかいい話ですねぇ。」



俺「静かに誘導するマコーリーの姿は、園田のファンに癒しを与え続けたのだろう。」
弟「園田競馬場のオアシスみたいな存在だったんだね。」
俺「ぬいぐるみも発売される程の人気者っぷりですよ。」
弟「誘導馬なのにぬいぐるみが!!」

俺「史上初だったんじゃないか?誘導馬としてぬいぐるみになったのは。門別のブチ柄誘導馬のテン太もぬいぐるみになった
  けど、それはつい最近だったような気がする。」
弟「すっかり園田のマスコットだったのですね。」
俺「園田にはマスコットが居るよ。そのたんっていう。」
弟「いや、まぁ、そういうことじゃなくてマコーリーの存在がっていう・・・」

俺「そのたんのモデルがマコーリー。」
弟「マスコット以上になってるじゃないか・・・」


俺「これだけ歴史を積み重ねてきた馬なんだ、園田と言えばマコーリーって人も多いみたいだねぇ。」
弟「そうなるでしょうね・・・だからこそ、園田のファンはお別れが辛いだろうね・・・」
俺「こないだのこち亀の話じゃないけど、居てくれることが当然って思える存在だったんだろうな。」
弟「寂しいね・・・」
俺「ちょっとここで動画を一つ。マコーリーの最後の誘導となった昨年の姫山菊花賞、その時の模様が記録された動画を見つけ
  ました。ここで普通じゃ考えられない光景を目にすることができます。」





弟「・・・みんな、マコーリーしか見てないね。」
俺「これからレースが始まるのに、園田のファンはマコーリーの最後の誘導を目に焼き付けようと、最後のお礼を言おうとしている
  んだ。愛称はずばりじいちゃん、いい愛称だよね。園田に来る全ての人のじいちゃんだったんだな。」
弟「もう2頭の誘導馬が居るんですね。」
俺「メイショウシャークアイスバーグという名前の2頭、もちろんマコーリーの後輩だ。この2頭にとっても模範になる素晴らしい
  先輩だったそうですよ。地方競馬って財政難のトコが多くて、園田もその例に漏れず誘導馬の維持費を削る案も出たことが
  あるらしい。ひょっとしたらマコーリーという存在が無ければ、その案通りになってしまっていたかもしれないんだよ。」
弟「この2頭もマコーリーみたいなアイドルになれるといいですね。」
俺「きっと天国のマコーリーもそう願ってるだろう。いや、十年早いぐらいに思ってたりして。」
弟「・・・今日になってこれだけ振り返ってみたけど、本当にもっと前にちゃんと知っておくべきでしたね。」
俺「そうだね、こんな素晴らしい馬が居たんだではなく、こんな素晴らしい馬が園田に居るよって言えたら良かったのに。でも、
  こうやってマコーリーのことを振り返ろうと思ったのはマコーリーのことを愛していた方々のおかげ。私はこの様なカタチでも
  マコーリーの素晴らしさを知ることができて良かったと思います。」
弟「うん、ボクもそうです。マコーリーは凄い馬だと知ることができて良かったし、今更だけどお礼を言いたいです。」
俺「園田競馬場では9/28~10/21の開催日でマコーリーの献花台を設置するそうです。実際にマコーリーと触れ合った園田の
  ファンの方々も、後出しでもマコーリーって凄い馬だったんだなって知った方も、足を運べる方は是非ともお礼とお別れを
  しに行ってあげてくださいな。」
  


園田の主、マコーリー殿。今まで本当にお疲れ様でした。
誘導馬は裏方のお仕事だけど、園田のファンにとってあなたは一番美しい華だったのでしょう。
本当にもっと早くあなたのことを知っていれば良かったなぁと、今になって後悔しています。
これからはどうか天国から、後輩達があなたのような素晴らしい誘導馬になれることを願ってあげてくださいね。

園田を支えた白い巨星に、合掌・・・


「悪い見本」管理人:TILTOWAIT&弟子

 

[ 2016/09/27 01:21 ] その他 | TB(0) | CM(2)

これ程に…

愛された馬がいた事をお二人に、そして読者の皆さんに知ってもらえてよかったです。マコーリーの事を取り上げてくださりありがとうございます。

自分としてはマコーリーが亡くなった事は残念ではあるのですが、悲しみよりも大往生だったなあという想いです。引退後も園田で過ごしていたはずですので、最後まで後輩達の頑張る姿を暖かく見守っていたことでしょう。

天国に行っても引き続き見守ってくださいね。本当にお疲れ様でした。
[ 2016/09/28 00:51 ] [ 編集 ]

>飛天龍翔さん

こちらこそ。あの時ちゃんと見てれば良かったって思いました・・・

マコーリー関連のツイートをひとしきり見ましたけど、悲しいのももちろんだけど
多くの皆様が必ずねぎらいの言葉を向けてるのが印象的でした。本当にお疲れ様!!
[ 2016/09/28 01:08 ] [ 編集 ]
立札4

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tiltowait0hit.blog.fc2.com/tb.php/1255-56888107