競馬怪談 「飛ぶ」

俺「ハイ、デシちゃん。きゃりーぱみゅぱみゅ。」

弟子「きゃりーぱむぴゃみゅ!!!!!」

俺「はい、とてもカワイイですね。」
弟「何やらせてくれてんだよ!?」
俺「ちょっと話に入る前に、場を和ませようと。」
弟「・・・なんで和ませる必要があるのさ?」

俺「怖い話をしようと思うので。」
弟「しなくていいです!!」


俺「怖い話と言いましてもね、オバケとかそういう感じじゃないので。」
弟「どう怖いの?」
俺「うーん、どう言ったものかな・・・まぁ俺が経験というか、間近で見て聞いてって話なんだけど・・・」
弟「・・・リアルじゃないか。」

俺「とりあえず今日は、無職の自称馬券師は
  読まない方がいいかもしれないなぁ。」
 

弟「どんな話するつもりだよ!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【飛ぶ】


 先日、某法律会計事務所の知人と飲んだ時にこんな話をした。

「債務整理相談って今結構忙しいでしょ。」
「おー。でもさ、あんま知らんと思うけどアレって件数こなしても俺としては二束三文のコトが多いんだよねぇ。」
「あんな面倒臭そうなのに?」
「結構骨折り損のコトが多いんだよ。」
「骨折り損。」
「相談受けて実際に間を取り持ってもさ、依頼者がやっぱり金返せずに逃げちまうんだよ。ま、逃げ切れるものでも
 ないんだけどさ。そうなった場合は元の消費者金融側の取立てになって、俺の仕事じゃなくなるんだ。」
「返す気無いなら依頼すんなよって話だよねぇ・・・」
「借金返す為にギャンブルやってドツボってパターン、
 マジで多いんだよ。お前も程々にしとけよぉ。」

「あーコワイコワイ。」
「・・・心配無さそうだな。あ、そう言えばさ、俺んトコじゃないんだけどこないだスゲェ奴が知り合いのトコに相談に来た
 んだけどさ。」
「スゲェ奴ッスカ。○○がスゲェって言うんだから相当スゲェんだろーね。で、どうスゲェの?」
「ま、ソイツ自身は無職同然でさ。消費者金融からの督促に参ったして駆け込んだ債務者なんだけどさ、とりあえず
 身元のリサーチしたら派遣登録してるのに全然仕事してねぇんだよ。」
「あー、俺も派遣関係の内情聞いたけど、登録何人に対して実働してるパーセンテージはメッチャ低いんだろ。」
「そ。その中の数字の一つみてぇな男でね。」
「世の中クズが多いねぇ。」

「ソイツ、自分が書いてるブログの中じゃ株と競馬で荒稼ぎして
 高級外車に乗って豪遊してたんだわ、ケッサクだろ!?」

「ひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」



 ・・・以前、このブログの中でこんなフレーズを言ったことがある。

 『貧乏なヤツほど金持ちのフリをし、金持ちは金を持ってないフリをする』

 この言葉は彼の受け売りである。同様に『暇な奴ほど忙しいフリをし、忙しいヤツはそんなのボヤく暇が無い』
というコトも彼は言っていた。確かにそうだ、俺も忙しい忙しいと言うことがあるけど、実際のところ多忙な時は限られ
ており、多忙な人間にこんなブログなんぞ続けられるワケがない。要するに俺は暇人だ。ブログという趣味を無理なく
続けられている時点でそういうことになる。

 それにしてもネットというのは本当に恐ろしい。簡単に自分を偽るコトができる。自分の理想とする自分を捏造する
ことができる。現実では上手くいってなくても、その世界では上手く行き過ぎてコワイくらいに物語を綴ることができる
のだ。
 果たして、とよく考えるコトがある。俺自身こんなブログをやっていて、現実世界の知り合いで俺がこんなブログを
書いていることを知っている人間はごく僅かだ。ごく僅かだが、居る。では他のブログはどうだろう?そう考えた場合、
多くはごく僅かも居ないのではないかと容易に想像がつく。
 俺の場合、まずリアルな知人とブログに於いて接点を持たない様にしている。小悪魔さんなんかはあくまでブログ
仲間であり、現実でお会いしたことなどない。そりゃ現実で広報すれば仕事上の関係筋や友人などに読んでもらうこと
ができる。そういう協力関係に於いて現実に勝るものなどない。では何故そうしないのかと言えば理由は単純、

 知ってほしくないからだ。

 恐らく、他の多くのジャンルを問わずのブロガーはそうだろう。架空世界のプライベートゾーンには架空世界の知人
以外は不要であり、現実の知人にそこに足を踏み入られるのは邪魔でしかないだろう。俺もそうだ。
 両親は俺が競馬をやっているコトは知ってる。有馬記念なんかのビッグレースでは父から馬券を頼まれたりするし、
母からはしょっちゅう『ヤメロ』と言われている。でもこんなブログをやっているコトは知らない。そしてやはり、知って
ほしくはない。

 幸いなのは、ここで俺がバカみたいに馬券を買って当てまくって毎日イイ物食って遊び倒している・・・なんて桃源郷
みたいな形の妄想を描いていないことだろう。もしもそんなことを書いてあった上で、実家の両親に『アイツこんな嘘
ばっかりのブログなんか書いて・・・』
と気付かれた時を想像すると、顔から火が出るなんてものじゃ済まない。

 もう、『生まれてゴメンナサイ』ってレベルだ。

 そういった意味では、中身に虚偽は多分に存在するものの、俺のブログはもしバレても『アチャー』ぐらいで済む。
男子高校生がお母さんに隠してあったエロ本をほじくり返されるのと同程度のものだ。まぁ、何にしろバレてほしくは
ないんだけど。

 次に、今度は同級の人材派遣業の友人に取材しに言った時のコボレ話だ。
 彼は俺がこのブログをやっていることを知らない。だが競馬をやっていることは知っている。
 そこを踏まえた上での会話として見てもらいたい。


「登録従業員の面接とかクソだるいわぁ、でも面接しなきゃどうしようもねぇ。」
「前までお前んトコ、手当たり次第だったじゃん。人が足りないから友達呼んで来い!!なんてザラだったろ。」
「さっきも言ったろー?そうもいかないんだって、今は。」

 派遣請負環境に於ける人材の質の低下は深刻らしい、そういう内容の取材だった。
 この友人は某派遣業社の人材管理担当。何年か前まではそれこそ先程言った通り手当たり次第だった。クライア
ントの希望する人数を揃えて現場に渡す、それが第一。しかし今はそういう仕事が成り立つ時代ではない。年端も
いかぬ若年層の未経験者や、下手に歳ばかり食って偉そうなのに仕事は全くしない老人は職場に害を及ぼし、結果
クライアントからの要求に応えられなかった場合に賠償責任に繋がる。
 質より量だった過去から、彼の会社は今、量より質を求めていた。そうする事により従業員環境も改善され、信頼を
得て、クライアントの言いなりではなくクライアントへの提言も可能になる。
 確かにそこを目指す為には、登録従業員の面接は必要不可欠だ。

「でも派遣登録してくるヤツなんか基本クソばっかだぜ?」
「自分の会社希望してくるヤツをクソ呼ばわりすんなよ・・・」
「就活地獄だか何だか知らねーけどさ、夢見がちなお坊ちゃんが多いのなんの。自分はこんな仕事する為に産ま
 れて来たんじゃないですぅ~みたいな顔を平気でしやがる。」
「ははっ!!」
「笑い事じゃねぇんだって。そんなヤツとか、リストラ食らったオッサンがさ、イヤイヤで面接に来るんだよ。なんとか
 食いつなごうみたいな感じで。我慢して働く為にさ。」
「ほほぉ~、そういうもんですか。」

「なんでああいう連中は揃いも揃ってギャンブルやってるん
 だろーな?」

「ぬおーっほほぉ!!」

 絶句と言うよりも笑った。ここでギャンブルが出てくるか。

「でもお前んトコの連中もパチ好きな奴多いべ、休憩時間は大体『あの店はどーのこーの』みたいな話をしてるの、
 よく聞くぞぉ。」
「アイツらはウチでチーフ張った上でやってるからいいんだよ、やってていいヤツら。」
「立場の問題!?」


「そういうもんだろ、クライアント喜ばせた上で遊びに行ってんだから怒りゃしねーよ。そのラインにも立たずにさぁ、
 自分が上手くいかないの社会のせいだとか抜かした挙句にギャンブルじゃないと理想の収入が得られない
 って自暴自棄になってさ、白昼夢さまよっちゃってんの。若いヤツも年寄りも。そんでこんなハズじゃみたいな顔を
 されて働かれてみろよ、蹴り倒したくなるぜ。」


 恐ろしく真っ当な意見だ、聞いててこっちが恐縮してしまう。
 彼は仕事に於いては自信家だが、別に仕事の鬼ってワケでもない。キレ者だけどスイッチのオンオフがしっかりでき
るタイプだ。この会話をしてる時の彼はオンかオフかで言えば、これでもオフなのだ。熱こそ帯びているが、彼の話は
要するにストレス発散の愚痴なんだから。
 俺は「王様の耳はロバの耳」に出てくる穴にでもなった気分で、彼の話を聞いていた。
 そして、俺が期待していた言葉を彼が吐き出す。

「今、面接でギャンブルやってるって解った時点で、ソイツは
 雇わないコトにしてるんだよ。使えねぇから。」


 豪速球だ。『使えねぇ』ときた。
 俺にとってこの『使えねぇ』というフレーズは軽いトラウマワードだ、一時期言われ続けたことがある。だが、そう
言われ続けていたことによって、俺はちょっとした憎悪といつかコイツを見下してやるという復讐心を持てた。今の
俺があるのは、俺のコトを散々コケにしてくれた方が居るからだ。
 しかし、基本的にはあまり良い言葉ではない。心が弱い者にとってこの言葉は鋭く刺さるものだろう、刺さり意気
消沈するか、痛みで逆上するか。どうも彼のニュアンスでは最近この言葉を向けた相手はそのどちらかにしかなら
ないらしい。その場で頑張り、言った相手を見返してやる、そういう気持ちになる者は居ないのだそうだ。
 コケにしまくり、ソイツが這い上がってくる様に育てる・・・そういう教育は、今は古いのだろう。だから彼も新入りに
面と向かってこう言い放つのはヤメようと最近心がけているのだそうだ。ここでは愚痴として思いっ切りダダ漏れを
起こしているだけだ。

「自分から言うヤツ居るかぁ?面接に於いて欠点だって受けるヤツだって解るだろ、そんなこと。」
「いやー、これが解っちゃうんだよねー。言っちゃうんだよ、バカは。」
「・・・言っちゃうっつーか、言わせるんだろ?」
「さっすがぁ♪」

 彼はピシっと俺を指差して嬉しそうに言った。
 話を聞くと、つまり誘導尋問だ。彼が言うには会社にとってデメリット要因になる可能性が高い人材の大半にある
共通の特徴があり、それを備えているものは最早彼にとって人材ではなく生ゴミなのだそうだ。
 その特徴が以下の4点。

・複数のSNSを頻繁に使っている
・ギャンブルをやっている
・国保と年金の滞納
・現在無職


 面接に来ている時点で無職なのは確定している。あとの三つは聞き出す必要がある。
 実のところ、彼自身も競輪と競馬をやっている。SNSは嫌いだそうだが、連携の取りやすさからLINEは仕事の
為に最近始めたそうだ。つまり、彼も二つの生ゴミ要素を抱えているってコトになる。
 彼がここまで偉そうにこんなコトを言えるのは、こういうことなんだそうだ。

「一応役には立ってると思うからな。社会的に。」

 つまり、そういうコトをしてもいいライン上に来た上でやる分には構わないだろうという、自己正当的な考えだ。
 でも働きながら払うべきものを払った上でのレジャーである、という点には大きく賛同する。

「面接の時に神経尖らすのはさ、冒頭とケツだけだよ。」
「冒頭とケツ。」
「当然社会的な常識を持った所作も逐一チェックするんだけど、まず面接の始めの方で志望動機とか聞くっしょ。で、
 そこに関してはどいつもこいつも当たり触りの無い答えをしてくるよな。そんで業務内容だ、当然ウチとしてはPCが
 使えた方が現場系事務系共に都合がいい。」
「だね。」
「だからPCがどれだけ使えるか聞く。その中で『最近ツイッターでバカな写真撮って流すヤツ居るじゃない、アレ
 どう思う?』みたいな話を、ちょっと談笑っぽく話すとSNSやってるかどうかはコロっと吐くわな。この会話で大体
 ソイツが普段どんなSNSの使い方をしてるかも解る。」
「どんな風に?」

「ちょっとでもバカッター寄りな意見、感情移入が見られたら、
 ソイツSNSでロクなコト言ってねーよ。」


 何でも『目立ちたくてやってしまうのではないでしょうか』とか言っちゃうヤツには、その気が潜在的にあるかも
しれないのだと彼は言う。『何考えてるのか解らない』『有り得ません』という断定がここには求められるそうだ。
ダウトな答えをするのは、どうやらSNSをやっている人間だけらしい。なかなか面白い判断方法だと思った。

「ギャンブルは?」
「面接終わった後だよ、『ところで』みたいな感じで切り出すんだよ。『やってる?』って。
 まるで『俺も実は好きなんだよねぇ~』って顔しながら。」
「きったねぇなぁぁ!!!!!」

 もう簡単に彼が『言っちゃえよ♥』って顔をするのが想像できる。

 『面接官がギャンブル好きそうなら、自身のギャンブル好きは欠点にはならない。むしろプラスなのだ。』

 この変な勘違いを誘発させる。どういう訳かギャンブル好きのバカは同類に対し熱く語るらしい。彼自身もそれに乗り
ながら『こいつマジ使えねぇ』と腹の中で舌打ちしつつ、履歴書の名前に二重線を引くのだそうだ。

「悪趣味だなオイ!!」
「オメーに言われたくねーわ!!」

 
 とにかく今現在、無職のギャンブル好きなネット野郎は拾うだけ害悪だと彼は言う。
 どんな害悪が過去にあったかと言うと・・・

・現場に向かう途中でパチンコに寄り、出てしまったが為にサボタージュ
・SNSでクライアントの悪口を偉そうに吐かれた
・競輪場の派遣イベントスタッフがスタッフジャンパー着ながら競輪新聞読んでた
・日曜の現場で、携帯電話イジってるスタッフ見たらPAT操作してた
・土日に出れないと言い張る理由が競馬  etc・・・(大体全部密告により判明)


「仕事もロクにできねぇヤツにこんなコトされてみろ。Kがキレて当然だろ?ついこの前もキレちゃってさ、あまり
 呼んでも来ないヤツなんだけど、どーしても人手が足りないって時に向こうから連絡してきてシフト組めないかって。
 よりによってソイツがやらかしちゃってね。」
「Kちゃんキレちゃったかぁ。キレそうだもんね。」
PATいじって競馬予想してやがったらしいのよ。現場中に。」

 Kとは彼の信頼する現場チーフの一角。正社員ではないにしても与えられた仕事に対する責任感は強く、彼の会社
にとって必要不可欠な人材だ。基本的には柔和で物腰の柔らかい付き合いのイイ男で、クライアント受けも非常に
良い。俺もプライベートでよく飲みに誘うけど、あまり断られた記憶も無ければ、向こうから誘われたら何か断れない。
そういう魅力を持った男だ。
 この日の取材時にKちゃんは居なかったけど、この流れでKちゃんの熱血トークが聞きたかったな。簡単で乱暴に
表現してしまえば、彼が参謀でKが軍曹と言ったところか。
 だがKちゃんは凶暴性も持っている。パチンコ屋でせっかくの休みをフルで使ったのに、いくら突っ込んでも
出ない台をブッ壊した
という逸話もあるが、そういうことでなく仕事に関して納得いかない点では彼との対立もしば
しばあった程だ。それが不条理な部下の行動となれば尚更だ、急激に頭に血が昇った彼を止めるのは、正直おっか
ない。

「PATいじってたヤツのケータイ、逆折りしてましたわ♥」
「マァ♥」

「ぶっちゃけ結構オオゴトになっちゃうトコなんだけどな。Kがその時怖すぎちゃって、折られたオッサン泣いて帰った。」
「オッサンなのかよ・・・でも、ヤリ過ぎではあるけどKちゃん怒るよなぁ、ソレ。」
『弁償しろ』みたいなことを最初は言ってきたみたいなんだけどさ。」
「おお。」
『黙れ、口開けんな、二酸化炭素吐くな、お前が温暖化の元
 か、あのフィリピン襲った台風お前が居なけりゃ無かったかも
 な、帰れ、給料無しな、二度と来るな』
って、もぉ鬼かよ。」

「Kちゃんコエェよ!!!!!」

 どちらが悪いかは各自の判断に任せるが、そういう自己中心的な輩は非常に今多いのだそうだ。
 彼は理由をこう考える。

「真面目に働いても大金持ちにはなれない、ギャンブルの方が可能性があるって思ってるんじゃねーの。その上で
 派遣登録なんて場繋ぎなんだよ、真面目にやる気がそもそも無いんだわ。」
「身分わきまえないヤツな。」
「生活の優先順位がギャンブル優先&SNS優先なんだぜ?いらねーよ、そんなヤツ。Kじゃないけど二酸化炭素
 吐くな、水と酸素を無駄にすんなだよ。」
「強烈だなー。」
「そう思わん?ウチだってさー、頑張り次第じゃそこそこの給料出せるんだよ。クライアントから『アイツじゃなきゃ
 ダメだ!!』って指名される様なレベルになりゃ、それなりの請求ができるワケだよ。そういうレベルには簡単には
 なれないけども、彼らはその辺のリーマンより稼いでるんだから。」
「そこを目指そうとして入ってくるヤツは、なかなか居ないだろーね。」
「やっぱそうなのかねぇ。ま、そりゃそうだよな。」
「頑張ってくれるスタッフ残すっつっても、人はとりあえず入れないとな。」
「数打ちゃ当たるみたいなのはイヤなんだけどなぁ。でも無職ギャンブラーはナシだな、まず。」
「そんなヒデェのかよ・・・」

「Kに携帯ブッ壊されたオッサンに限らずなんだけどさ、
 アイツらすぐ飛びやがるからな。」


 飛ぶ。この業界ではよく聞く言葉だ。

 話によると、彼の携帯は会社側で結局弁償。Kは『やりすぎだ』とこっぴどく怒られるハメになり、後日彼に謝罪を
したそうだ。彼も自身の行為をその時は反省していたらしいが、更に後日に現場依頼の承諾を得て現場当日を迎えた
際に、連絡も無しに現場に来なかった。連絡を取ろうとしても電源は切られており、それきりになったのだそうだ。
 
 飛ぶとは、音信不通になるというコトを言う。
 ハッキリ言って珍しいことではない、日常茶飯事だ。


「ギャンブルバカはマジでよく飛ぶぞ。問題起こした挙句に飛ぶ。」
「そりゃ採用するのもイヤになるわ・・・」


 ・・・ここで、冒頭の法律会計事務所の知人との会話に戻る。
 この知人の承諾を得ての続きとさせて頂く。


「ブログの話は笑えるんだけどさ、問題はその先だよ。」
「更に何かやらかしてたの?」
「やらかすなんてレベルじゃないよ。」
「何!?何しちゃったの!?」
「まずソイツの登録してる人派に問い合わせて労働状況を聞いたそうだ、何社か登録はしていたみたいだけど実働
 は殆ど無い状態でな。ロクな稼ぎは期待できないから、ソイツに『コレじゃ整理したくてもできないですよ』って
 言ったらしいの。」
「そうだよなぁ、結局金は必要だもんな。」
「そしたらソイツが『これから真面目に返済の為に努力するから、何とか消費者金融の督促を止めてくれ』って
 無茶苦茶なコトを言ってきたらしい。」
「聞けないよねぇ・・・」
「ま、でもさ。債務者側の味方として彼にアドバイスはしなくちゃならんのさ。こうすればこうできる、こうならできるん
 じゃないか、みたいな感じで。」
「大変だねぇ。」
「言えることは『とりあえず登録してるなら働きなさい』ぐらいなんだけどさ。それじゃもう手遅れって状況に近かった
 んだと。とりあえず督促の状況を見て『この日までにとりあえず○○円を頭金として支払った上で、月々○○
 円ずつ支払う様な感じで返済プランは作れる。それが実現可能かどうかという判断材料が欲しい。』
という
 アドバイスをしたら、『わかりました』とそこで去ったそうだ。」
「多分無理だろーな・・・」
「で、各人派に問い合わせをしていたワケだよ。そしたらその内の一社から『先日○○についてお問い合わせ頂
 いたみたいですけど、アイツが何か?』
みたいな逆問い合わせがあってな。なんでもソイツが
 『シフトを組んでほしい』って急に言ってきたから、この前の
 問い合わせと何か関係あるのかなって思ったそうだ。」



 ・・・聞き覚えが有りすぎる話じゃないか。
 彼にその人派の社名を訪ねたが、生憎そこまでは聞いていないとの事。
 だから、あの男とは断定できないが・・・


 では、この男はこちら側での結末ではどうなったのか。



「期日前日に飛んじまった。
 外車売りゃ良かったのに。」




 ここで言う『飛ぶ』は、先ほどのものとは意味が違う
 

 とりあえず、この話はKちゃんには絶対にできない。
 




(※実話に基づいた内容ですが、かなりフィクション化してます。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弟「のおおおおおお・・・」

俺「いかがでしたでしょうか。」
弟「怪談じゃねぇじゃん・・・」

俺「ちなみにワタシの趣味は、不正ブログを
  探して『飛ばす』ことデス。」

弟「聞いてねぇよ・・・」




※皆様、飛ばないようにお願い致します

  

PLEASE!! 1Day 1~10Click!!

[ 2013/12/05 01:42 ] 競馬怪談 | TB(0) | CM(14)

この記事に対して「は?私競馬で生活してますが、何か?」みたいな
コメントが入り、

読者一同が華麗にスルーしていく展開を期待
[ 2013/12/05 14:48 ] [ 編集 ]

え…そっちの意味の怖い話だったのね…


転職の際には誘導尋問にひっかからないように気をつけるわw

[ 2013/12/05 23:47 ] [ 編集 ]

ううむっ…

身につまされる部分も多分にある話だったが、仕事に対する責任感という部分では自信持てたかな?詳細はプライベートを晒す事になるから出さないけれど、夜逃げして仕事に出てこない…つまり飛んだヤツがいたのは過去何度となく経験してます。ケツ持ちさせられてばかりでしたゎ。まあ原因は本人ばかりではなく職場の労働環境にも問題あったんやけどね。
[ 2013/12/05 23:58 ] [ 編集 ]

は?私競馬で生活してますが、何か?w
(h)ttp://fast-uploader.com/file/6941810995954/

しかし、バカッター関連の質問で「"絶対"にない」みたいな断定したらしたで、
逆にライスケールが高いと判断されそうな気がするw
[ 2013/12/06 00:12 ] [ 編集 ]

怖っ…

PAT始めようと思ってネット銀行口座作ってるとこでした
もちろん仕事中にも競馬する為^ω^
[ 2013/12/06 02:06 ] [ 編集 ]

この件に関しては・・・・

ノーコメントで・・・・

でも大丈夫!!スマホだから折れません!!

そして、たまに土曜15:30~は上司と応接室で観戦しております・・・・
[ 2013/12/06 08:56 ] [ 編集 ]

興味深く読まさせて頂きました。

前半の現実と非現実の話、確かにそうっぽいですよね・・・
実在する知人に向けての文章に思える中身の話って
本当に少ないと思うし、恐らくは現実の知人がその人の
ブログ等を見たら、その人の現実逃避を想像するんだろうな。

このくだりはなかなかのカミングアウトだと思うわぁ~。

派遣スタッフのアウトな行動ヒデー!!
[ 2013/12/06 17:00 ] [ 編集 ]

>虎犬さん

クギ刺したからそういうヤツが来ないじゃないか!!
[ 2013/12/07 00:51 ] [ 編集 ]

>ぽん太さん

採用の判断基準は会社によりけりだろうけど・・・

嫌う部分であることは間違いないらしいですよ。こういう点。
[ 2013/12/07 00:53 ] [ 編集 ]

>飛天龍翔さん

飛ばれるとマジで面倒なんだよねぇ。穴埋めするのも大変だし、それ理由で
請求全額踏み倒されるトコもあったりするから。

やる気がある人が活きる職場環境って、試行錯誤の繰り返しだし時代ごとに変わって
くるけど、仕事に価値を見いだせないスタッフは真面目に働いてる人達にとっちゃ、いつの
時代も邪魔なものですよ。
[ 2013/12/07 00:57 ] [ 編集 ]

>通りすがりの馬主さん

「絶対」もバカワードではありますな、確かに。
大体この言葉使うヤツ程、本当にウソツキ率高いですし。マヒしてるんだろーな。
[ 2013/12/07 01:00 ] [ 編集 ]

>まさらっきさん

端末を上司に壊されないでね・・・
[ 2013/12/07 01:01 ] [ 編集 ]

>ニコフさん

ねーぇー、なんでノーコメントなのぉー?
ねーぇー、おーしえーてよぉー♥

[ 2013/12/07 01:02 ] [ 編集 ]

>GEEKさん

知り合いに向けては書いてないでしょうね。大半は。
身内に「予想的中!!購読者の皆様おめでとうございます!!」ってヤツが居るとしたら
俺はハズカシイもの

派遣業界は社会人崩れの集まりなんだって、この人事担当の友人は言ってました。
自分から崩れてくヤツは助けられないけど、崩れた足場から這い上がるヤツは、その辺の
大手企業の社員より優秀な場合も多いだろうし、働くというコトに対しての器用さはここで
充分身につけられるとも。当人の意識と立ち回り方一つなんだろうね。
[ 2013/12/07 01:10 ] [ 編集 ]
立札4

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